せめて「申し訳ございません。よろしければ、こちらを代わりに召し上がっていただいても良いですか」とでも言えば、角が立つ事はなかったはずです。
これは飲食店に限りません。
ビジネスにおいても、プライベートでも相手の話を正面から全否定する人がいますが、コミニケーション能力が低いなと思ってしまいます。
なぜなら会話のポイントは「正しいか、正しくないか」ではないからです。
ビジネスであれば相手との信頼関係を構築して仕事の成果につなげる。プライベートであれば、楽しく時間を過ごせるように良好な関係を作る。これらが本来の目的であるはずです。
全否定する前に一言「確かにおっしゃる通りです。ただ・・・」と添えるだけで、相手に与える印象はずいぶん変わります。
注文の確認をせずに、客とのミスコミュニケーションが発生したのに、正論を主張して客が望まない料理を無理に食べさせる飲食店。
いつも気持ちよく利用していただけに、「商売の基本」がわかっていないのは意外で残念な出来事でした。
東京も本格的な秋を迎えたせいもあって、帰り道はいつもより心なしか寒く感じた一日でした。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年10月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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