イスラム組織ハマスの元最高幹部ハレド・メシャール氏は声明で、ヨルダンやレバノンを含む世界の人々に対して、パレスチナ人を支持し、イスラエルの攻撃に異議を唱えるよう訴えた。

メシャール氏は2004年から2017年の間、ハマスの党首を務めた。現在はカタールを拠点に活動している。

ロイターに宛てた映像で、イスラエル国境に接するヨルダンやレバノン、シリア、エジプト政府と国民に向け、「最後の審判の瞬間」であり「あなた方はみな自身の責務について認識しているだろう」と述べ、「ジハード(聖戦)を教えるすべての学者、それを学び、伝える者よ、(理論を)応用すべき時だ」と主張。「アラブとイスラム世界の通りや広場に繰り出すよう」呼びかけた。

ハマスは、今回のイスラエルに対する大規模な攻撃を「アル・アクサ洪水」(Al-Aqsa Flood)と名付けている。イスラエル側も報復攻撃を開始しており、12日の双方の死者数は、2,400人(うちイスラエルの死者は1,200人、25人の米国人を含む)を超えた。

メシャール氏は、13日の抗議活動を「アル・アクサ洪水の金曜日」と呼び、「アラブとイスラム世界と、世界の自由の身にある人々を総動員する日」と宣言。「占領の犯罪を暴き、孤立させ、攻撃的な計画を阻止する日であり、 パレスチナやエルサレム、アル・アクサへの愛を示す日だ」と述べ、パレスチナ人への連帯と、抗議活動への参加を求めるとした。