マーマイトに漬けたクロダイを焼く

翌日漬け込んだ切り身を取り出すとすっかりマーマイトの色になり、中までしっかり漬かったようで一安心。ここからは西京漬けや粕漬けと同様に軽く洗い流して水気を取ってから魚焼きグリルで焼きます。

魚焼きグリルを使う場合にはあらかじめ余熱でグリル内を熱してから焼くと網へのくっつき防止に効果的です。また、漬けた切り身は焦げやすいため弱めの火力でじっくり加熱すると焦げを防止できます。

約7分後、焼き上がったマーマイト漬けを取り出すとどこかで嗅いだことのある香ばしい香りが漂ってきました。美味しそうな見た目で期待出来そうです。

釣ったクロダイをイギリス生まれの発酵食品「マーマイト」に漬けて食べてみたグリルで焼く(提供:TSURINEWSライター・杉本隼一)

実際に食べてみた

そのまま漬けたものとみりんで伸ばしたものを食べ比べてみます。まずはそのまま漬けたものから試食。口に入れた瞬間、屋台の焼きとうもろこしの上で焦げた醤油やタレのような強烈な味が広がります。

ビール酵母の効果なのか身は柔らかくふっくらしており、塩味もちょうどいい加減です。続いてみりんで伸ばしたバージョンも食べてみますが、こちらはややマイルドな印象を受けました。

しかし、時間差で焦げた醤油のような味が襲ってくるため油断は禁物。たくさんは食べられませんが、お酒の肴には良いかもしれません。

釣ったクロダイをイギリス生まれの発酵食品「マーマイト」に漬けて食べてみた見た目はとても美味しそう(提供:TSURINEWSライター・杉本隼一)

味はイマイチ

今回は試食も兼ねてマーマイト漬けを作ってみましたが、結論を言えばマーマイトで魚の切り身を漬けるのはおすすめしません。ただ、ビール酵母の効果で粕漬けのように柔らかくふっくらさせる効果がある点も分かりました。

柔らかさと塩味が良かった分、風味さえ克服できれば美味しく食べられるかもしれません。マーマイトは煮込み料理やスープに入れるとコクが出て美味しく食べられるので用途としては洋料理のコク出しや隠し味に使うのがおすすめです。

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<杉本隼一/TSURINEWSライター>