次に、1、2回目がファイザーの場合に、3回目接種をした時の発症予防効果のグラフを見てみます。

公表された重症化予防効果から「64歳以下では3回目接種の意義がない」ことが判明
(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より引用)

2回目接種後25週以降(左側)で、発症予防効果は20%弱です。これに対して、ファイザーで3回目接種をした場合(中央)は20週以降で10%をきっており(赤枠)、2回目接種後の場合より発症予防効果は低下しています。モデルナで3回目接種をした場合(右側)は約20%ですが、95%信頼区間の下限値がマイナス(青枠)となっています。このグラフのデータからは、3回目接種の意義はあまり認められません。

最後に、1、2回目がアストラゼネカの場合に、3回目接種をした時の発症予防効果のグラフを見てみます。

公表された重症化予防効果から「64歳以下では3回目接種の意義がない」ことが判明
(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より引用)

2回目接種後25週以降(左側)で、発症予防効果は約5%です。これに対して、ファイザーで3回目接種をした場合(中央)は20週以降で約2%であり(赤枠)、2回目接種後の場合より発症予防効果は低下しています。モデルナで3回目接種をした場合(右側)は約10%ですが、95%信頼区間の下限値がマイナス(青枠)となっています。このグラフのデータからは、3回目接種の意義はあまり認められません。

【まとめ】

  • 重症化予防効果のデータから、64歳以下では3回目接種の意義は認められない。
  • 発症予防効果のデータから、1、2回目の接種がモデルナの場合は、3回目の接種の意義は認められるが、1、2回目の接種がファイザーまたはアストラゼネカの場合は、認められない。

文・鈴村 泰/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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