突然だがクイズだ。「借金時計とはどのような時計?」
借金時計……何やら怪しい響きのある言葉だが、いったい何を表す時計なのだろうか。詳しく解説しよう。
借金時計って何?
借金時計とは、国や地方の1年間の借金の増減額をもとに、1秒あたりの借金額の増減を表示するデジタル時計のことだ。
日本の借金を例にして説明しよう。

(画像=財政関係基礎データ令和5年4月「国及び地方の長期債務残高」より引用)
上の画像は、国と地方の長期債務残高(借金残高)をまとめたものだ。
令和4年度から令和5年度の推移(赤枠)を見ると、1年間で23兆円増えていることがわかる。「1年あたり23兆円」を秒単位で換算すると「1秒あたり約729,325円」になる。
地方自治体も同じ要領で1秒あたりの借金残高の増減額を求め、借金時計を公開しているところが多い。
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借金時計はどこにある?
さて、借金時計はいったいどこにあるのだろうか。
最初に登場したのは、1989年、アメリカのマンハッタンに設置された借金時計だ。その後、日本でも国や地方自治体の借金時計をインターネット上や役場の玄関先などで見かけるようになった。
借金時計をホームページで公開している地方自治体は多いので、確認してみるといいだろう。