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心機一転、大型化とカラクリシート!:2代目(2005年)
マツダ最後のミニバン:3代目(2010年)
心機一転、大型化とカラクリシート!:2代目(2005年)
コンパクトにまとめようとして失敗した当時の小型ミニバン同様、プレマシーも2代目では大型化に転じ、全長4.3m・1.8~2.0リッター級から全長4.5m・2.0~2.3リッター級ミニバンとなり、大型高級FFミニバンとなった2代目MPV(1999年)の縮小版へ。
一見して2列目が2人乗りキャプテンシート(左右独立シート)の、3列6人乗りミニバン…と思わせて、実は隠された2列目中央席を使えば7人乗りも可能という「6+ONE(シックスプラスワン)」コンセプトも、2代目MPVから受け継いでいます。
2列目左席の座面下に中央席座面が、同じく背もたれ右側に中央席背もたれが格納されており、それぞれ引き出せば2列目が3人乗りベンチシートに!さらにそれぞれ格納した状態で、右席座面下から引き出せるセンターテーブルもアリ。
これは「カラクリシート」と呼ばれるMPVとプレマシーだけの独特な仕掛けで、あくまで左右シートを中央に寄せる事で3人乗車も可能にしていたビアンテ(2008年)よりユニークな構造となっており、チャイルドシートの固定も可能なので子供用としては十分でした。
マツダ最後のミニバン:3代目(2010年)
3代目では、アクセラがベースの3ナンバーミニバンでカラオクリシートも採用という点では2代目と同じですが、当時のマツダ車が採用した「NAGARE(流れ)」デザインの採用で空力性能に優れたミニバンとして、2010年に登場。
3代目MPV(2006年)やハイルーフのビアンテ(2008年)より後に発売された「マツダ最後のミニバン」で、2011年からは日産にも2代目ラフェスタ ハイウェイスターとしてOEM供給されました。
空気抵抗の低減だけではなく、アイドリングストップ機構(i-stop)の採用などで燃費を低減するなど環境性能を高め、2013年の後期型ではエンジンやトランスミッションにSKYACTIVテクノロジーを採用した新型を投入。
しかし、その頃になると初代CX-5(2012年)の成功でマツダはその開発リソースの大半をSUVに注いで主力とする方針が決まり、世界的な需要が見込めないミニバンは車種整理の対象となって、次期モデルは開発せずに現行型で終了、とされます。
マツダらしく走りに定評があり、カラクリシートなど工夫も凝らされたミニバンの消滅を惜しむ声もありましたが、2017年発売の3列シートSUV、CX-8の発売で役目を終え、2018年3月にビアンテともども販売を終えました。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
文・兵藤 忠彦/提供元・MOBY
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