目次
ワゴン同様にポルシェデザイン監修の「ブリッツェン」も設定
3リッターフラット6のRS30も追加!
ワゴン同様にポルシェデザイン監修の「ブリッツェン」も設定
B4というサブネームを与え、上級グレードのみ残すことで「人気があるワゴンのベースモデルではなく、ワゴンと同格」として扱い、ユーザーにも受け入れられたレガシィB4。
驚くべきことにボディサイズは5ナンバーサイズを堅持しており、エンジンは2リッターでしたから当然5ナンバー登録、それでいながら内外装の質は高く、高速長距離巡航での快適性も高いプレミアムセダンでした。
3ナンバー車が当たり前になって以降の国産5ナンバーセダンではおそらく唯一の、「小さな高級車」を実現したレガシィB4ですが、それだけに留まりません。
自動車メーカーとして名車を輩出しつつ、チューナーやデザインスタジオとしての顔も持つポルシェAGから独立したデザイン部門、「ポルシェデザイン」が監修したエアロカスタム「ブリッツェン」が、2000年2月にB4RSKの特別仕様車として発売されたのです。
後にツーリングワゴンも加えて毎年のように設定された「ブリッツェン」ですが、最初はB4専用だったところに、当時のスバルがいかにレガシィB4のブランドイメージを高めようと努力していたかが伺えます。
単にエアロパーツを組むだけでなく、軽量アルミボンネットやMT車のフロントにはヘリカルLSDを装備、塗装も通常モデルより厚く塗られており、特に専用カラーでは独特の深みがある色合いがプレミアム感を増していたものです。
3リッターフラット6のRS30も追加!
当初はツーリングワゴンと異なり2リッター車のみで、5ナンバープレミアムセダンである事にこだわっているように見えたレガシィB4ですが、2001年5月にはワゴンに元から設定されていた2.5リッター自然吸気エンジン車を追加(もちろん3ナンバー車)。
さらに2002年1月には、1996年に廃止されたアルシオーネSVX以来となる水平対向6気筒エンジン、3リッターDOHC24バルブのEZ30を積む「RS30」を追加(ワゴンにも「GT30」として追加)。
同11月にはB4RSKベースでEJ20ターボの最高出力を293馬力に引き上げるなど、STi(現・STI)チューンのコンプリートカー「S401 STiバージョン」も400台限定で発売しています。
1990年代末から2000年代はじめといえば、トヨタですら一連の「セダンイノベーション」に失敗、いよいよ4ドアセダンなんてもう大型の高級車か、安いビジネス仕様くらいしか売れないぞ…という頃ですが、レガシィB4は力技でその定説を覆しました。
2003年にモデルチェンジした4代目以降、B4も含めレガシィは主要市場である北米からの要請で代を追うごとに大型・高価格化が進み、次第に日本では大きすぎるクルマになりますが、それだけに3代目レガシィB4には「小さな高級車」としての魅力が凝縮されています。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
文・兵藤 忠彦/提供元・MOBY
【関連記事】
・【新車情報カレンダー 2021~2022年】新型車デビュー・フルモデルチェンジ予想&リーク&スクープ
・運転免許証で学科試験の点数がバレる?意外と知らない免許証の見方
・今一番危険な車両盗難手口・CANインベーダーとは?仕組みと対策方法
・SNSで話題になった”渋滞吸収車”とは?迷惑運転かと思いきや「上級者だ」と絶賛
・トヨタ 次期型ノア&ヴォクシーに関する最新リーク情報すべて