証券業界の再編以外に今後、もう一つの台風の目として保険業界が出てくると思います。なぜか、ここは全くの手つかず。そんな中、損保ジャパンのビッグモーター問題や大手損保の大口顧客の保険料に関してカルテル疑惑が起きるなど、業界を取り巻く動きは厳しくなっています。

携帯と保険の相性は悪くないのですが、保険業界というのは自分を守るためにいくらの保険を買うか、という主観が大きいビジネスです。自動車保険でも損害保険でも人によって掛ける内容が違うだけにネットで簡単に処理するというビジネスに抵抗を持っているのでしょう。

それと保険業界の人とお付き合いすると分かりますが、彼らは自分たちのノウハウは非常に特殊で皆さんに分かりえないことを上から目線でご説明します、というスタンスがアリアリなのです。安心安全という名の高い商品を知らず知らずに購入しているケースもあるのです。悪く言えば一昔前の銀行員のような体質がまだ残っているとも言えるのでしょう。これが変わるタイミングにあるように思えます。

個人的にはどんな変革もウェルカムです。日本はなかなか変われない中で今回は市場原理から動いていますので90年代後半のビッグバンとは違う流れになる気がしています。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2023年10月10日の記事より転載させていただきました。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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