10人の内7人が外国に移住を希望
2019年に前大統領マウリシオ・マクリ氏が政権を去る時に、現大統領のアルベルト・フェルナンデス氏はマクリ氏の政権運営を批判し、貧困層を減らすと約束した。ところが、フェルナンデス氏がこの12月に任期満了で政権を終える前の9月時点で貧困者は減るどころか逆に5%増加している。
歴代大統領の中で最悪の大統領だと評価されているアルベルト・フェルナンデス氏は10月の大統領選挙では二期目を目指すことを彼の党の正義党が辞退させたほどである。
このような社会現象を前に、10人の内の7人が出国を希望している。実際ブラジル、チリ、スペインにはアルゼンチンからの移民者が増えている。
また、皮肉にも隣国のウルグアイ、チリ、ブラジルからアルゼンチンに買い物が目的で入国できる道路は渋滞になることがよくある。例えば、ウルグアイだと100ドルでアルゼンチンでは300ドルに相当する品物が購入できるというのだ。
日本もアルゼンチンのようにならないという保障はない20世紀初頭のアルゼンチンは世界の経済トップ国の一つであった。それが100年余りで、こうまで衰退している姿は悲惨である。それほど遠くない将来日本がアルゼンチンと同じような道を歩まないことを望んでいる。何しろ、今の日本の経済は長期の停滞、企業の飛躍もなく、少子高齢化に対し対策をがあっても実行しようとしない日本の政治に失望しているからである。
その一方で、この2国が共通しているのは、財政赤字を削減する意向はなく、それを補填するのに紙幣を発行して解決しようとしている。そして、長期間同じ政党が政権を担い政治家に有能な人材がいないことだ。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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