
ARGENTINA, 18,6 MILLONES ARGETINOS SON POBRES.03-10-2023.
今年9月の時点でアルゼンチンの貧困者は1860万人と報じられた。貧困率は40.1%。それは隣国ウルグアイの全人口の6倍に匹敵する貧困者の多さである。この貧困者の中で絶対的貧困者は173万人。これは異常事態である。(9月28日付「エル・パイス」から引用)。
12歳から17歳の青少年の貧困率は59%。チャカオ州レシステンシア市の密集地区グラン・レシステンシアでの貧困率は60.3%、エントゥレ・リオ州のコンコルディア市だと58.3%という非常に厳しい社会となっている。この2州の絶対的貧困者となると前者18.8%、後者18.1%という悲惨な状況にある。(9月28日付「ラ・ナシオン」から引用)。
この4年間のインフレは610%貧困層がこれから減少する可能性は全くない。何しろ、インフレが今も毎週上昇を続け、この先もおさまる様相はない。
現大統領アルベルト・フェルナンデス氏がこの4年近くの政権下で8月までの累積インフレは610%を記録している。今も毎日のように対ドルのペソは下落を続け物価の上昇を煽っている。今年のインフレは当初の予測を大幅に上回り200%近くまで上昇すると推測されている。だから、貧困者にとって日々の食料を購入できる品数も激減している。
今年上半期の食品の物価上昇率は55.6%。給与は47%上がっただけである。非正規社員の場合は41%の昇給となっている。だから、給与が物価の上昇率に追いついて行けないという状態だ。