8日午後、マンハッタンのタイムズスクエアでパレスチナ支持者とイスラエル支持者の双方がデモ活動を行なった。

パレスチナのガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスは7日、イスラエルに対する大規模な攻撃を開始した。数千発のロケット弾を発射し、テルアビブやエルサレム郊外にも着弾した。

最初の攻撃から約1時間後、ハマスの戦闘員は陸海空からイスラエルに侵入し、イスラエル軍と交戦した。22箇所の町や軍事基地に侵入し、民間人や兵士を人質にとり、多くをガザに連れ帰ったと伝えられている。

イスラエルのネタニヤフ首相は「われわれは戦争状態にあり、必ず勝利する」と宣言。予備役を招集した。イスラエル国防軍はガザ地区への空爆を行い、過激派が居住する拠点を破壊したと発表した。一方、パレスチナ当局者は病院のほか、高層ビル、住宅、モスクが被害を受けたとしている。ABCニュースによると、パレスチナ保健当局は、ガザ地区で370人が死亡、2,200人が負傷したと発表している。イスラエルは、国内で少なくとも700人が死亡、負傷者は2,100人に上ったとしている。

タイムズスクエアの抗議活動は午後1時頃からはじまった。イスラエル支持者らは「テロリスト」「恥を知れ」と非難。パレスチナ側は「パレスチナを解放しろ」「占領はもうたくさん」「レイシストは国に帰れ」「皮肉にも、イスラエルはネオナチだ」などと応戦した。