満充電まで約5時間!航続距離210km以上を目指して開発

『N-VAN e:』の開発にあたっては、小型化したパワーユニットモーターや薄型大容量バッテリーなどの採用に加え、エアコンの消費電流を抑えられる「ECONモード」を備えることで商用車に必要な荷室空間と実用航続距離を確保したとのこと。
N-VAN e:の航続可能距離は配送業務に対応できる210kmを目標に開発され、充電時間は6kW出力の充電器を用いた場合で約5時間。50kwの急速充電の場合は充電量80%に達するまでの時間は約30分とされています。
また、ディーラーオプションのAC車外給電用コネクター「パワーサプライコネクター」を使用すれば、バッテリーに蓄えられた電力で合計1500Wまでの電化製品を使用することができるとのことです。
さらに、可搬型外部給電器「パワーエクスポーターe」を用いれば6kVAもしくは9kVAの高出力給電が可能になり、複数の電化製品の同時使用や、冷蔵庫や冷暖房器具といった高出力機器を使うこともできると説明されています。
車から家屋へ給電する「V2H(Vehicle to Home)にも対応し、停電時や災害時にも活用できることをホンダはアピールするとともに、充電リッドを車両の前部に配置することで、充電コードなどを気にせずに車の乗り降りやドアの開閉できるようにしたとも述べています。
ブレーキには『フィット ハイブリッド』などにも用いられる「電動サーボブレーキ」を軽商用バンとして初採用し、減速エネルギー回生量の向上と荷崩れさせない自然なブレーキフィールを両立。ブレーキディスクローターも大型化して絶対的な制動力を高め、シフトポジションにはアクセルオフを戻した際の回生ブレーキの効きを強くする「Bレンジ」も備わるとのことです。
『N-VAN e:』は仕事にも趣味にも使える3グレード展開!発売は2024年春
『N-VAN e:』グレードラインナップは、スタンダードモデルの「e:L4」と、レジャーシーンにも似合う「e:FUN」のほか、2人乗りの「e:L2」の全3グレード展開です。
新車オンラインストア「Honda ON」限定販売の「e:L2」は、助手席側シートを排除し装備を簡素化させて、積載性をさらに高めたモデルとなります。
N-VAN e:は、2023年6月からヤマト運輸株式会社の一部営業所において実際に現場で運用して実用性の検証が繰り返されており、9月からはインドネシアの国営石油会社プルタミナでも検証を行っているそうです。
ホンダは2024年春の発売に向けて、実用航続距離や走行性能、バッテリーの信頼性や充電プロセスなどのさらなる実用性検証を行い、N-VAN e:の商品性を高めていくとコメントしています。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
【関連記事】
・【新車情報カレンダー 2021~2022年】新型車デビュー・フルモデルチェンジ予想&リーク&スクープ
・運転免許証で学科試験の点数がバレる?意外と知らない免許証の見方
・今一番危険な車両盗難手口・CANインベーダーとは?仕組みと対策方法
・SNSで話題になった”渋滞吸収車”とは?迷惑運転かと思いきや「上級者だ」と絶賛
・トヨタ 次期型ノア&ヴォクシーに関する最新リーク情報すべて