球電は稲妻ではない?
ルーマニア・イアス大学プラズマ物理学科の研究チームが2000年に発表した研究では、実験室での球電の再現を通じて、球電を「落雷によって生成された、適切な場所にある高温プラズマへの物質とエネルギーの突然の注入」と説明している。つまり球電はいくつかの条件がそろって起こり得る稀な自然現象であるということだ。

しかしショー氏によればこの“プラズマ説”では説明できない現象も数多く報告されているという。
1999年9月29日、米ペンシルベニア州ピッツバーグで激しい雷雨の午後1時に目撃者は屋外に緑色の光の球が浮かんでいると報告している。球電は約10秒間浮かんでいて、その後爆発したという。ちなみに目撃者の家は翌朝まで停電したということだ。
また1998年9月6日の午後10時30分、米ニューヨーク州ジョーダンで雷雨の中、家の中で赤く光る球体が3分以上空中に浮遊しているのが目撃されている。
また球電現象を描いた古いイラストや絵画には家の中に光り輝くオーブが描かれているものも少なくない。部屋の中など至近距離で目撃される球電も珍しくないのである。

ニューメキシコ工科大学の研究チームは数年前から専門のサイトを立ち上げて、球電の目撃情報の収集と公開を行っている。その目標は科学的なアプローチを採用し、目撃証言を報告された時間と場所からの気象データと照合し、パターンを探すことである。彼らは球電が発生する可能性が最も高い条件を特定し、球電を映像で捉える可能性を高めることを意図している。
ショー氏は球電は稲妻ではなく、UFOによく似たものだと考えているということだが、もちろん球電はまだ正確にはわかっていないレア現象である。UFO/UAPの調査・研究に含まれるものとして、この球電現象についての理解が深まることを期待したい。
参考:「Mysterious Universe」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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