秋が深まると一層楽しみになるのが、「食事」だが、釣り船乗りながら「天ぷら」を楽しむことができる面白い船宿【大山丸】を見つけた。船長の大山さんに話を聞くと、なんと脱サラをして船宿を切り盛りされているという珍しい経歴の持ち主だった。

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(アイキャッチ画像提供:大山丸)

元シューズメーカー営業職の船長が営む【大山丸】は電車釣行派の強い味方

【大山丸】での釣り

まずは、【大山丸】でのイチ押し釣り物について話を聞いた。

これからの時期でおススメの釣り物は?

10-11月は特に天ぷら船の予約が多いです。その為、波が少ないポイントでの釣りになります。狙う魚としては、「キス」がメインです。キスで釣果が見込めない時は、見切りをつけて「イシモチ」にシフトすることも多いです。

元シューズメーカー営業職の船長が営む【大山丸】は電車釣行派の強い味方大山丸で獲れたイシモチ(提供:週刊つりニュース関東版APC・横山一浩)

初心者に対して、なにか心掛けていることはある?

朝、出船前にロッド・リールの使い方や、仕掛けの落とし方など基本的なことはレクチャーしてから釣り場に行きます。また、中乗りさんが1人ついているので、釣りをしていて困ったことがあればすぐ対応してもらえる環境づくりをしています。

天ぷら船とは

【大山丸】の大きな特徴である「天ぷら船」について伺った。

天ぷら船ってどんなメニュー?

文字通り、釣りをした後に船上で天ぷらを食べることができる仕立て船です。天ぷらに使う材料は、船宿サイドがすべて用意するので、最悪釣れなくても問題はありません。釣り船とは別に屋形船もやっているのですが、このメニューは「屋形船の釣り船版」って感じですね。

注意していただきたいのは、天ぷら船は「土日のみ」で平日は、普通の釣り船での営業となります。

元シューズメーカー営業職の船長が営む【大山丸】は電車釣行派の強い味方船上で食べる天ぷら(提供:週刊つりニュース関東版APC・横山一浩)

船上ではどんな天ぷらが楽しめる?

天ぷらは、「えび、あなご、キス、いか、ししとう」5品種で必ず1人2個は行くように持っていきます。「ししとう」に関しては、正直適当でもっと多く配る時もありますね。天ぷらの他にも「ごはん・みそ汁・おしんこ」が付いてきます。

他にも天ぷら船をやっているところはある?

昔は結構天ぷら船をされている船宿さんがありましたが、かなり少なくなっていると思います。特にこの近辺では見かけないので、ある意味他の船宿さんと差別化が図れていると思います。

どこで揚げている?

もちろん船上です。操舵席の後ろにスペースがあり、そこで揚げて、熱々の状態でお客様にお配りします。