キャッシュレス決済が普及すれば、現金を扱うシーンが減る。現金が扱うシーンが減ると、さまざまな手間がなくなる。硬貨や紙幣を手で数えなくてもいいし、銀行に現金をおろしに行く頻度も減る。これはモノやサービスを販売する側にとっても、消費者にとっても効率的だ。

もちろんキャッシュレス決済はクレジットカードだけではないが、「タッチ決済」ができるようになったり、スマホにクレカを登録してカードを持ち歩かなくてもよくなったりするなど、クレジットカードの利便性が増していることを考慮すると、クレカの利用が今後一層増えると考えるのが自然だ。

クレカ頼りの日本人はもっと増える

クレジットカード払いに対応している店舗が増えれば、もっとクレカの利用者は増える。そうなれば現金を持って歩く行為を煩わしく感じる人が増え、日本人の「クレカ頼り」は確実に加速していくはずだ。

文・岡本一道(政治経済系ジャーナリスト)
国内・海外の有名メディアでのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会などさまざまなジャンルで多数の解説記事やコラムを執筆。