筆者がアップルウォッチを最新機種へと買い替えるほど愛用している理由

「およそ6万円のスマートウォッチが3年半で壊れ、リセールバリューもさほど期待できない」とした場合、その買い物は性能や耐久性と見合っているのかは個々人の意見によっても違うでしょう。

しかし筆者は「圧倒的に見合っている」と思っており、2023年9月にはアップルウォッチを最新機種に買い換えました。3年半で壊れても、最新機種に買い替えるほど愛用しているのには以下の理由があります。

iPhoneを取り出さずにApple Payが使える

購入して間違いなく「後悔しない」機能には、やはり決済機能が挙げられます。Apple Payとアップルウォッチを紐づければ、Apple Payに登録したクレジットカードや電子マネーでの支払いが可能となります。

アップルウォッチはいらない?買って後悔する?3年半壊れるまで使って実機レビュー
(画像=筆者は楽天カードをApple Payに登録し、アップルウォッチを経由して店頭などでの支払いをよく行っています。楽天カードはQUICPayにも対応しているので電子マネー決済も可能。また筆者はSuicaも登録しており、電車に乗る際はアップルウォッチをかざせばサクサク改札を通過できます、『オトナライフ』より引用)

余談ですが、海外ではApple Payに「Apple Card」を登録するユーザーが多いです。Apple CardはAppleのクレジットカードで、Apple Payでの使用もメイン用途として想定されています。

加えてApple Cardを保有することは「金利4%超」で話題となった、アップル銀行の利用要件の1つ。今後、アップルウォッチにApple PayとApple Cardを紐づけて使い、アップル銀行で預金もするというスタイルが日本でも普及する可能性を秘めているかもしれません。筆者としては大いに期待しています。

アップルウォッチ(Apple Watch)で通話も可能

アップルウォッチはいらない?買って後悔する?3年半壊れるまで使って実機レビュー
(画像=アップルウォッチはWi-Fi やモバイルデータ通信に接続されていれば、iPhoneが手元になくとも、単体で電話をかけたり、電話に出ることができます。たとえばサイクリング中に電話がかかってきた場合、ポケットやカバンからスマートフォンを取り出すのは非常に面倒。しかしアップルウォッチならば緑のボタンをタップすればOK、『オトナライフ』より引用)
アップルウォッチはいらない?買って後悔する?3年半壊れるまで使って実機レビュー
(画像=アップルウォッチとAirPodsを両方持っていれば、完全ハンズフリー通話が可能。通知はアップルウォッチでも確認でき、通話はAirPodsのマイクが利用できるので「相手方に声が聞こえない」ということはまずありません。この両者の組み合わせは最高です、『オトナライフ』より引用)

「iPhoneを探す」も使える

「アップルウォッチを腕に付けているけれど、iPhoneがどこかに行ってしまった」という場合、アップルウォッチ側から「iPhoneを探す」も使えます。

アップルウォッチはいらない?買って後悔する?3年半壊れるまで使って実機レビュー
(画像=ウォッチ右上の青いマークが「iPhoneを探す」です。近年、iPhoneは高騰傾向にありゲーミングパソコン並みの価格設定になりつつあります。高い端末の一種の「お守り」としても、アップルウォッチは使えます、『オトナライフ』より引用)

ヘルスケア関連機能がすごい

3年半ぶりにアップルウォッチを買い替えて、やはり改めて実感したのはヘルスケア関連機能の充実ぶりです。

アップルウォッチはいらない?買って後悔する?3年半壊れるまで使って実機レビュー
(画像=ダイヤルに人差し指を添え、心電図を測定中の様子、『オトナライフ』より引用)
アップルウォッチはいらない?買って後悔する?3年半壊れるまで使って実機レビュー
(画像=睡眠の計測をアップルウォッチで行っている様子。レム睡眠、コア睡眠、深い睡眠などの記録を取ることが可能、『オトナライフ』より引用)

もちろん以前からアップルウォッチのヘルスケア機能は充実していましたが、Apple Watch Series 9では使い勝手の良さが大きく改善されています。その大きな理由の1つはSiriの機能改善にあります。

アップルウォッチ単体でSiriの処理が完結するようになったので、Siriの受け答えが極めてサクサク。そのため「睡眠アプリを開いて」「いまから30分間ランニングするから計測を行って」などとSiriに指示をすれば、必要なヘルスケア機能をすぐに使えます。精度と使い勝手の両面がとにかく優れていて、やはりこの凄さはぜひ多くの人に体感してほしいです。

「緊急SOS」が安心

このほかには、やはり「転倒検出機能」や「緊急SOS機能」の利便性も特筆すべき点です。ヘルスケア機能に加えて、上の機能があることでたとえば「実家に暮らしている高齢の家族に肌身離さずアップルウォッチを付けてもらい、健康状態を計測しつつ、いざという時にすぐにSOSを呼べるようにする」という用途が広がっています。

もしもここまでに解説してきた機能が「自分にとっては魅力的ではない」としても、高齢の家族には有用かもしれません。上の用途の端末が6万円弱で買い切りであれば、圧倒的にお買い得です。

そういった意味で多様な用途があり、やはりアップルウォッチはスマートウォッチとして極めて優れていると筆者は感じます。

アップルウォッチがおすすめの人・おすすめできない人

このレビューから分かる通り、筆者自身はいまではアップルウォッチなしでの生活が考えられない状態になっています。スマホはもちろんiPhone、PCもMacを使い、AirPodsを使っているため、基本的にApple製品に囲まれて生活しています。

アップルウォッチがおすすめの人の大前提としては、iPhoneを持っていること。さらにヘルスケアチェックをしたい、「緊急SOS」機能がほしいという方は他のスマートウォッチではなく、アップルウォッチを買うといいでしょう。

またSiriとの連携の精度は極めて高く、音声認識でスマートウォッチを使いたい場合もiPhoneとアップルウォッチの組み合わせがおすすめです。一方で、スマートウォッチを単に「通知が来る腕時計」として使うならアップルウォッチではなく、安い中国製スマートウォッチやGoogle Pixel Watchなどでも十分。加えて「リセールバリューがあまり期待できない」点を受け入れられるかも重要な点です。

スマートウォッチ一台でどこまで高精度なヘルスケア機能や音声認識を利用したいのか、また6万円という価格設定が許容範囲などでアップルウォッチがおすすめか否かは変わってくるでしょう。

まとめ

3年半、アップルウォッチ(Apple Watch)の液晶が吹き飛ぶほど端末を使い込んだユーザーの目線からアップルウォッチの魅力についてお伝えしました。

筆者はアップルウォッチを導入したことでQOLが向上した一人なので、アップルウォッチに多少の欠点があるとしてもそれは「使わないほどの理由にはならない」と個人的に感じます。

そもそも「アップルウォッチ(Apple Watch)を買って後悔する」と感じた方は、通知機能も支払い機能もヘルスケア管理も不要か、より安い中国製のスマートウォッチなどで十分な人かもしれませんね。

決して安い買い物ではないため、「iPhoneユーザーなら買って損はない!」と断言はできませんが、今回紹介したような機能を求めていて、かつiPhoneを持っているなら、アップルウォッチを買って後悔をすることはまずないのではないでしょうか。

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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