2010年夏にオープンしたイーストハーレム店は、来月21日に閉店する。同地区にある複合施設「イーストリバープラザ」では、ターゲットのほか、コストコやマーシャルズなどが店舗を構える。ポスト紙が入手したニューヨーク市警察の犯罪統計によると、同施設での万引き件数は、パンデミック以降40%以上増加。2022年は665件で、今年6月までには289件が報告されている。

ターゲットは現在、議員に対し、小売店の犯罪に対応する政府特別委員会を設置する法案を支持するよう働きかけている。

LGBTQ関連商品を巡り不買運動も

経営や従業員の安全を脅かしているのは、万引きだけではない。5月に発売したプライド月間のコレクションは、保守派からの反発を招き、不買運動へと発展した。反LGBTQの活動家が店頭のディスプレイを破壊するなど、客がスタッフに暴力を加えた事件も報じられた。