沖縄県知事の国連演説
岸田首相がニューヨークの国連で演説している頃、沖縄の玉城知事はスイス ジュネーブの国連人権理事会で米軍普天間基地の辺野古移転について日本政府の批判演説を行い、極めて憂慮すべき事態となっています。先日の中国訪問に続き「また玉木氏か!」と思う人も多いでしょう。また9月4日には辺野古工事の知事による工事拒否判断を巡り最高裁判決があり、沖縄が敗訴しています。この敗訴で沖縄の抵抗勢力にとって残された選択肢が限られ、ほぼ詰んだ形になっています。その背景の中での国連演説とは何だったのでしょうか?
人権理事会での発言は数が多く、案件ごとに取り出さないと分からないほどです。理事会の判断も時として政治的で曲解していることもあります。過去の慰安婦像関係の判断などはその典型でしょう。よって今回の玉城氏の発言が直接的になにか引き金を引くとは思いませんが、日本政府と沖縄が一枚岩でないことを改めて世界に示した形になります。沖縄は地元の2つのメディアが情報支配しており、その2つが相反ではなく、似ている点で韓国よりたちが悪いのです。沖縄にも主要紙は当然ありますが「売れない、読まない、信じない」世界です。
日本政府の沖縄へのスタンスは金銭的配慮を含む各種支援を返還後、強く推し進めてきていますが、いまだに政府批判が止まらないのは金の問題ではなく恨みであり、それが脈々と引き継がれていく点にあります。バンクーバーでも日系人が戦時中キャンプに収容されたことに対して日本、カナダ両政府に激しいクレームを行い、今でも一部の日系人の日本政府に対する恨みは消えません。「根に持つ」この気持ちを変える為にはリーダーの指導力によるところが大きいのですが、沖縄については少なくとも今は真逆に爆走中という実に残念な政府同士のバトルであります。一般人にはどこ吹く風、なのでしょうけれどね。
後記 今、日本におり、地獄の分刻みスケジュールをこなしている最中です。これが一週間ほど続くのですが、問題は気温よりも湿気で汗だくになり、カラダの調子が崩れそうなことでしょうか?正直、外には出たくないけどタオルを一日3枚使いながら耐え忍ぶ日々です。それにしても外国人増えましたね。日本も国際化してきていますが外国人と日本人の接点は相変わらず少ないなぁという気がします。白人は独立独歩で動けるけれどアジアから中東系はグループ化しやすく、埼玉、川口あたりのトルコ人やクルド人とのトラブルのようなケースは今後激増する気がします。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2023年9月23日の記事より転載させていただきました。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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