連邦取引委員会(FTC)は26日、アマゾンを反トラスト法に違反した疑いで提訴した。原告にはニューヨーク州やコネチカット州、ペンシルバニア州など17州が加わった。

FTCは声明で、アマゾンは「相互に連動した反競争的かつ不公正な一連の戦略」を用いて「違法な独占力を維持」していると説明。「価格や品揃え、品質の競争を抑制し、現在または将来のライバル企業が大量の購入者や販売者を惹きつけないようにすることで、自社の優位性を脅かすことができないようにしている」と主張した。

ワシントン州の連邦地方裁判所に提出された訴状では、アマゾンは「オンライン・スーパーストア市場」と「オンライン・マーケットプレイス・サービス市場」の両市場において、「価格競争を抑制する排他的な反値下げ行為」と「フルフィルメントサービスの使用の強制」を通じて違法な独占を維持していると説明している。

オンライン・スーパーストアは、路面店や単なるオンライン・ストアと異なり、「ストアフロントを通じた幅広く深い品揃えの提供」「洗練されたフィルタリングおよび発見ツール」「リサーチツール」「親しみがあり便利な決済体験」などを特徴とし、「スケールの経済、ネットワーク効果、レピュテーションバリア、買い物客の切り替えコスト」といった点で高い参入障壁を有する市場であると説明。アマゾンは60%のシェアを保持しているとした。