ドテラ流し

簡単に説明するとエンジンを止め、潮の流れや風の抵抗で船を流す釣り方です。エンジン音もなく、警戒心が強いアオリイカを狙うには、ベストの釣り方だと思います。潮が速かったり、まったく潮が動かない状態になると少し厳しくなるため、流し方や場所を変えることも。アンカーを打ち、そこでイカメタルみたいな感じの状態で、ティップランやエギングをやる船も多いです。最初からアンカーを打つ船もあり、場所によって釣り方や、船の流し方も様々です。静岡・戸田湾のふじ丸さんなどは夜、最初から場所を決め、アンカーを打ち、小魚を明かりで寄せ、そこでアオリイカを釣るスタイルです。

潮の流れでエギやシンカーを使い分け

今回はドテラ流しとのことで、潮の速さなどの状態を把握するためエギの号数は3.0号。ヘッドシンカーを重めの20gを付けます。潮の速さはいい感じに流れているようで、エギをつけているPEラインが大体45度と、アタリが取りやすい状態。ティップランは真下にラインが来るとアタリも取りづらく、エギもそこの場所から動かないため、あんまり良くないです。

潮が緩いときはエギを軽くする事や、シンカーのサイズ、エギのサイズなどを変えていきます。それでもダメな場合はエギ号数や重さを軽くでき、尚且つラインを長くとれば自然に落ちるエギをアピール出来る、オモリグなどもお勧めです。

PM4:30スタート

お客さんは自分達含めて5人。常連さんに加え船長さん、みんな顔なじみです(笑)。秦誠丸さんの常連さんは感じの良い方や優しい方ばかりで、いつもお世話になっています。

富山湾のナイトエギング釣行で船中5人で合計アオリイカ80杯【秦誠丸】夕方の4:30にスタート(提供:TSURINEWSライター荒木清)

雨がぽつぽつ降る中での出船。この時期は、涼しくて釣りやすいと思います。釣り開始早々に常連さんがヒット。早すぎてびっくりしましたが、アオリイカではなくコウイカです。このイカもとても美味しいですが、墨がすごい…墨爆弾と呼ばれるほどです(笑)。常連さんのSさんがイカをプレゼントしてくれるとの事で頂きました。

富山湾のナイトエギング釣行で船中5人で合計アオリイカ80杯【秦誠丸】常連さんが釣ったコウイカ(提供:TSURINEWSライター荒木清)

午前船は全くダメ

海の濁りが強かったので、船長や常連さんに午前便はどうだったか聞くと…全然ダメだったとのこと。常連さんは二桁釣れたらしいのですが、経験浅い方には難しい釣りになってしまったとの事です。二桁釣った常連さんは「渋い」と一言。午前便・午後便で釣果に差が出ることはよくある話ですが…。それが釣りの怖いところでもあり、逆に勉強になる所でもあります。