パリ五輪への狭き門

2024年7月26日から8月11日まで開催されるパリ五輪。女子サッカー競技に参加できるのは全12カ国で、現在、アメリカ、ブラジル、コロンビア、フランス(開催国枠)の4カ国については、すでに出場が決定している(9月23日時点)。残りの8カ国については各地域のサッカー連盟ごとに出場枠が設定されており、予選ではその少ない枠を奪い合うことになる。各サッカー連盟に割り振られている出場枠は以下のとおり。

  • 欧州サッカー連盟(UEFA):2枠
  • アジアサッカー連盟(AFC):2枠
  • アフリカサッカー連盟(CAF):2枠
  • 北中米・カリブ海サッカー連盟(CONCACAF):2枠(うち1枠はアメリカで確定)
  • 南米サッカー連盟(CONMEBOL):2枠(ブラジル、コロンビアで確定)
  • オセアニアサッカー連盟(OFC):1枠
  • ホスト国:1枠(フランス)

日本はアジアサッカー連盟(AFC)に該当するため、2枠を目指して勝ち進む必要がある。10月26日から始まるパリ五輪アジア2次予選に参加するのは12カ国で、以下の3グループに分かれて試合が行われる。

  • Aグループ(オーストラリア、台湾、フィリピン、イラン)
  • Bグループ(中国、韓国、タイ、北朝鮮)
  • Cグループ(日本、ベトナム、ウズベキスタン、インド)

各グループごとに総当たり戦で試合を行い、上位2チームがノックアウトステージへと進出する。その後は準々決勝、準決勝とトーナメント形式で対戦。最終的に1位と2位の2カ国が晴れてパリ五輪出場のチケットを手にする。


日本女子代表 池田太監督 写真:Getty Images

過酷な戦いに勝利できるか

池田監督は予選試合に向け「グループ試合(全3試合)は非常に短期間で行われるため、どんな戦い方をしていくかを詰めていなかければならない」としている。

W杯後の選手たちは国内外それぞれの所属リーグ開始に伴い、現在はその準備などで決して余裕がある状況とは言えない。しかしオリンピックはW杯に並ぶ大きな舞台の1つ。今夏に残した「W杯ベスト8」の成績を、来夏はゴールドメダルに変えることができるだろうか。まずは予選突破に期待を込めて、なでしこジャパンに熱いエールを送ろう!

パリ五輪アジア2次予選:Cグループ試合日程(全て日本時間)

  • 10月26日(木)19時:対インド女子代表
  • 10月29日(日)21時:対ウズベキスタン女子代表
  • 11月1日(水)19時:対ベトナム女子代表