アユゲームの考え方
アユゲームはどのように攻略すべきかについても伺った。
ヒットパターンはあるか?
ルアーだと、アユの「口」に掛かっていることが多いです。あくまでも仮説ですが、ルアーに掛かるアユはなわばりの中にいる大型のアユではなく、「なわばりの周りを泳ぐ小型の群れアユ」が多いのではないかと考えています。「群れアユ」は、川に落ちた虫を捕食したりするため、針を「虫」と勘違いしているのではないでしょうか。裏付けとして、ルアーで群れアユがヒットすると口に掛かっていることが多く、バレる回数が友釣りよりも多いです。
バラす回数は減らせる?
対策としては、「ヒットしても無理にひっぱらない」、「チラシ針の幅を長くして(ルールは絶対順守)2本・3本と複数かけること」が挙げられると思います。他にも状況次第で「チラシ針を減らす」、「カラーローテーション」など仕掛けの工夫で、バラす回数は減り、釣果も上がってくるはずです。
友釣りとの共存について
気になる「友釣り」との共存についても率直に聞いてみた。
友釣りの方との距離感はどれくらいが望ましい?
友釣りは竿・仕掛けが長いので、隣に入る時は倍の長さくらい離れて入ることを推奨したいです。
先行者がいる時の声掛けについて
もちろん、隣に入る時に声掛けは必須です。その時も、「こんにちは、お隣良いですか」だけではなく、さらに1歩踏み込んで「下流のあのあたりに入ってもお邪魔にならないですか」など、相手の心情を考慮した声掛けをしてほしいですね。またこの声掛けは、友釣りの人だけでなく、同じルアー釣りの人にも実施してほしいです。具体的に何m離れようではなく、必ず「お隣さんにどこらへんなら邪魔にならないか」も聞けるとお互い気持ちよく釣りができると思います。
アユルアー認可河川は増加傾向
現在、アユルアーを認可する河川も増えてきている。今後さらに増やす為にはどのような動きが大事になってくるか伺った。
認可河川を増やす為には?
いまアユルアーをNGにしている河川に対しては、メーカーからの働きかけではなく、行政との連携も大事になってくるのではないかと思います。
漁協の懸念はなに?
釣り場の環境、友釣りの方との共存ということはどこも懸念されていると思います。もう一つは、ルアーを解禁することで「オトリ」の販売が減ってしまうのではないかということも挙げられます。
しかし、この点について販売が減少ことはないと考えています。理由として、アユの友釣りをする人は「数を釣りたい」という目的の人がほとんどで、友釣りをやめてルアーを始めるという人はいないはずだからです。
アユルアーは手軽に始められて中毒性もある程度高いですが、友釣りはそれ以上にハマると抜け出せなくなる釣り方だと思っています。