「居候」とは、他人の家の世話になっている人のことを指す語句です。
「同居人」や「同棲」と同じような表現かと思われる人もいるかも知れませんが、また別物の表現となります。

目次
「居候」とは
「居候」の由来

「居候」とは

「居候」とはどんな人を指す言葉?その由来は??同居人や同棲とは別物?
(画像=『FUNDO』より 引用)

まずは「居候」がどのような人を指すのか見ていきましょう。

「居候」とはこんな人
「居候」とは、他人の家に世話になっている人のことです。
特に他人に食べさせてもらっている人のことを指します。
衣食住のすべて、自分の生活を他人に養ってもらっている人のことも同じく「居候」と表現されます。

「同居人」や「同棲」との違い
「同居人」や「同棲」は、「居候」とはまた違う言葉となります。
「居候」は、他人の家に世話になることをあらわす表現です。
一方で「同居人」は、同じ家で家族以外の人が一緒に暮らしていることを指します。
その際、生活費や食費などは自己負担していることになります。
「同棲」は、戸籍上では他人同士でもカップルなど恋人関係にある人達が同じ家で暮らすことを意味します。
それぞれニュアンスが若干異なる表現となります。

「居候」の由来

「居候」とはどんな人を指す言葉?その由来は??同居人や同棲とは別物?
(画像=『FUNDO』より 引用)

では、他人の世話になる人をなぜ「居候」と呼ぶのでしょうか?
ここからは「居候」の語源や由来について説明します。

「○○さんの家におります」の意味で居候
「居候」には、「〇〇さんの家におります」という意味があります。
「居」は「いる・存在する」という意味、「候」は「ある」という表現の丁寧語となります。
つまり「居候」は「~におります」という表現から来た言葉ということになります。

「居候」の成り立ち
居候という表現は、江戸時代に使用されるようになったとされています。
江戸時代、公文書などでは同居人を「〇〇方居候」と示していました。
つまり、もともと「居候」は単なる肩書として用いられていたわけです。
それが転じて、他人の家にいる人を「居候」と呼ぶようになったとされています。