道の駅の特徴

熊本県天草市は、熊本県で人気の観光エリアの一つで、周囲は海に囲まれているため食べ物は海産物が豊富で、イルカウォッチングは天草を代表する観光スポットの一つ。また、潜伏キリシタンのいた「崎津集落」は世界文化遺産に登録されたことで知られている。

『道の駅宮地岳かかしの里』は天草下島の中央部の山間地域に位置。天草市と熊本市を結ぶR266に面しておりアクセスは抜群で、駐車場には2輪車用の駐車スペースが用意されている。道の駅建物には廃校となった「宮地岳小学校」の校舎を活用しており、小学校の雰囲気がそのまま残っている。廃校を活用した道の駅としては、全国で3番目、西日本では初である。

駅名にもある通り、道の駅のある宮地岳町は「かかし」が有名な町。毎年春先には「かかし祭り」が開催し、道の駅では祭りで使用されたかかしを常設展示。施設内のいたるところにかかしが展示されている。

国道から駐車場に入ると、さっそくかかしがお出迎え。屋外にはさまざまなテーマでかかしが展示されている。かかしはすべて地域の住民の手作りで、表情はユニークで愛嬌のある顔だ。かかしとの記念撮影はOKなので、お気に入りの1体を見つけて一緒に写真を撮ってみては。

建物1階には、特産品の販売所とレストラン、2階はかかしの常設展示室となっている。販売所では天草の特産品が勢ぞろい。天草下島の中央部の山間に立地する強みを生かして、米や柑橘などの農産物をはじめ、天草の海産物や加工品なども幅広く取りそろえる。販売所にもかかしがいて、人かと思ったらかかしだった、と驚くことも。

レストランは天草の有名蕎麦店「苓州屋」の支店が営業。ソバやうどんのほか、天草大王ラーメンや小学校にちなんで懐かしの学校給食も味わえる(平日限定)。

2階の常設展示室は、教室ごとにテーマが決められ、かかしが並べられている。廊下にもたくさんのかかしがいて賑やかな雰囲気だ。さりげなく有名人も紛れているので、探してみては。

道の駅が面するR266は天草を縦断するメインルート。天草へのアクセスは熊本方面から行く以外に、フェリーで鹿児島県や長崎県の島原から渡るルートもある。天草市下島大きな島で、見どころも多いのでゆっくりと回りたいエリアだ。たくさんのかかしが出迎えてくれる道の駅は、かかしを見るだけでも楽しめる。天草ツーリングの休憩や目的地に最適のスポットだ。