商売に関する判じ物

判じ物と呼ばれる読み方をする言葉は、「春夏冬中」意外にもあります。
そこで、ここからは商売に関する判じ物について紹介します。
二升五合
「二升五合」とは、「ますます繁盛」という意味の言葉です。
二升は、升(マス)が2つなので「ますます」となります。
そして五合は、半升とも言い換えられます。
そこから転じて「繁盛」をあらわしています。
春夏冬とセットで「春夏冬二升五合」という言い回しで使われることが多いです。
この場合は「商いますます繁盛」という意味になり、商売繁盛を願った言葉となるわけです。
弓矢の看板
「弓矢の看板」とは、「湯屋」「銭湯」「温泉」などを指す表現です。
なぜ、弓矢が湯屋や銭湯を表すようになるのか。
まず弓矢は「弓射る(ゆみいる)」動作をあらわします。
そして、この読み方は「ゆにいる」という言葉に掛けられています。
この「ゆにいる」の漢字表記は「湯に入る」、つまり入浴を指す言葉です。
この連想ゲーム的なダジャレから、弓矢の看板は湯屋を指すようになりました。
十三里
「十三里」は、サツマイモを販売するお店や焼き芋屋さんなどが出していた看板です。
ここでの「里」は昔の距離の単位のように見えますが、あくまで「十三里」ということに意味があります。
サツマイモや焼き芋が、「栗より美味い」と宣伝するために用いられました。
なぜその宣伝が「十三里」になるのか。
それは「栗(九里)より(四里)美味い十三里」というダジャレです。
九里+四里で十三里というわけです。
ちなみに、さらにおいしい焼き芋ということで、後に「十三里半」と看板を掲げるお店も出てきました。
現在でも、和菓子屋さんの中にはサツマイモを使ったものに「十三里」と商品名を付けるところもあります。
まとめ
店先に「春夏冬中」と書いている看板が出されていたら、そのお店は営業中ということになります。
なぜなら、「春夏冬中」は「あきないちゅう(商い中)」と読むからです。
これは判じ物と呼ばれる文化で、トンチを利かせないと読めない言葉遊びのひとつになっています。
他にも、「二升五合」と書いて「商売繁盛」を意味する言葉などもあります。
判じ物は、江戸時代のダジャレ文化の集大成ともいえるかもしれません。
提供元・FUNDO
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