どうして日本はこんなに超高齢者が激増し、寝たきりもとんでもない数がいるのか
世界各国では看取りをどうしているのか。比較すると驚きます。
家制度がまだ残っている日本では子どもとの同居率が非常に高い。親離れ、子離れしていない。ペットも同じだが実家にいて何年も会っていないワンコが亡くなるのと、毎晩抱いて寝ているワンコが亡くなるのでは喪失感が違う。だから1日でも長く生かしておきたいと「どんなことをしてもいいから生かしておいてくれ」と子どもが頼んだりするわけです。全額自分で払ってくれるならまだしも大半は税金だし、しかも親にとっては虐待気味。家制度の弊害がココにも出ているわけです。
しかし、
同居率は高いのに死ぬときは自宅じゃないのが日本!!
長生きしすぎて家族の手に負えなくなって病院に入院させてそこでなくなる。胃瘻で全身管に繋がれて生かさせる。親の年金を当てにして1日も長く生き延びさせてくれという家族も普通にいるらしい。実際には死期が近い人は
このように6割が自宅で死にたいと思っているのに、病院に送り込まれるわけです。うちの父は2年前に老衰で亡くなったが入院を拒んで自宅で亡くなりました。延命も拒否。
日本が破綻しないためには簡単な事です。
1 高齢者の医療負担も3割に
1割負担でいけたのは、現役が多くて高齢者が少なかったから。高齢者の方がむしろ多くなり、子孫を増やさなかったことに責任があるわけだからその負担でいけるわけがない。もはや現役の社会保険料負担は限界なのであるから、3割負担して貰うしかない。
2 85歳を超えたら高額医療制度を対象外とする
高額医療制度とはいくら医療費がかかっても数万円以上は払わなくて良いというものですが、脳梗塞で倒れて治る見込みもないのに胃瘻で何年間も寝たきりになるとか、あり得ないことを平気でやっている病院が普通にあります。コロナの時も85歳以上にECMO装着しているところがありました。高額医療制度が適用外になれば、お金がある人は自費で受ければいいし、とにかく寿命まで生きたのならあとはご自分の資産でとなるのは問題ないと思います。 年金がなくなると困るからなんとか延命してくれという家族は、年金より高額な治療費がくるならその希望は取り下げるでしょう。どうせ金のためですから。
3 尊厳死を法制化する
いままで政治家がこれを口にすると「老人は死ねというのか」という大合唱が野党を中心として起こり、政治家は失脚するというのが事例としてあるため、政治家も怖くて手が出せない。本当は「老人に死ねというのか」ではなく「老人にも死ぬ権利を」なのです。
わたしは認知症になって自分が誰か分からなくなったり、治る見込みがなくて寝たきりになるなら尊厳死したいし事前にそういう手続きをしたい。しかしその権利が奪われているのです。恥をさらして家族に迷惑を掛けて管に繋がれておしめを替えさせろと言われている。こんな人権侵害が許されていいのかと思います。
冒頭のポストはまとも系経済学者の島澤先生。「教養としての財政問題」も買ってます。おすすめです。
編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2023年9月21日の記事より転載させていただきました。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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