バカになる2つのコツ

バカになるリターンはとてつもなく大きいが、同時に勇気がいる。バカになるということはたくさんの失敗や嘲笑を受け入れて、気にせず前進し続ける生き方である。神経質な人はまず、このたくさんの失敗に耐えられない。時分の心を紙やすりで削られながら前進し続けるのは苦痛を感じるからだ。また、成果を出せず周囲からバカにされてそこで心折れる人もいる。普通はとてもできない。

ではバカになる勇気の持ち主はどういう心境でやっているのか?それは「失敗を失敗と考えない」という思考である。

新しい挑戦をする上では誰がやってもうまくいかないことの連続だ。日本トップの資産を保有するユニクロの柳井氏は「1勝9敗」という書籍を出した。あれほどの大成功者でも「10回戦えば勝てるのは1回」と言っているのだ。凡人はその10倍くらいはやる前から負けることを受け入れるくらいでいいだろう。

うまくいかないことを「失敗」と捉える人はバカになりきれない。自分は「練習」と解釈するようにしている。練習段階でイチイチ落ち込む人はいない。ようは解釈の問題なのだ。

もう1つは「バカにされる人が主人公」という思考である。野球でもサッカーでも、大統領でもアイドルでもスターや主人公は「常にヤジを飛ばされる側」である。主役が観客をバカにすると大炎上間違いないが、その逆は普通の光景である。

新しいことに挑戦したり、うまく行かないことがあるとヤジを飛ばす人間は必ずいる。だが、それは正しく挑戦者こそが主人公で行動しないのに他人の評論をしている側がモブキャラという構図なのだ。たった一回の人生、できるなら主人公を演じたいものであり村人Aではないはずだ。

SNSでみんな他者比較をし、失敗にビクビク怯えている時代だからこそバカになる勇気を持つことは成功者になるための条件だと言える。スマートに一発で大成功、よりも泥臭く年単位で自分の失敗を笑いながら前進するバカにはきっと応援の拍手や声援が数多く届くだろう。

 

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