それに、そもそも、区長が前川建築に執着するあまり、維持管理の難しい併設されている区民会館を保存することとなり、これが足かせとなって、建て替えプランの選択肢が狭まったことは事実である。区民からしばしば声が上がる交通の便の良くない、現在地からの引っ越しを含めた案も検討できたはずだ。

わが会派は、震災時にも万全に機能する耐震性を重視した、豪奢でないシンプルな庁舎を希望してきたが、区長のこだわりで1期から3期までを要する難工事にならざるを得なくなったことは、今回の問題を招来した遠因になっているとの感を強くする。

世田谷区議会は20日から本会議が始まる。多くの議員がこの本庁舎整備問題を取り上げるだろう。議会の多角的な究明を期待したい。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

【関連記事】
「お金くばりおじさん」を批判する「何もしないおじさん」
大人の発達障害検査をしに行った時の話
反原発国はオーストリアに続け?
SNSが「凶器」となった歴史:『炎上するバカさせるバカ』
強迫的に縁起をかついではいませんか?