老朽化による世田谷区役所本庁舎の建替え工事が、当初の工期から2年延長され、2029年に完成する予定となった。施工業者である大成建設の工程表作成などの全面的なミスによる。世田谷区は違約金7億7800万円を請求することになった。さらに、損害賠償も求めていくという。

世田谷区本庁舎等整備工事の現場 NHKより
それは当然のことだが、一方で、保坂区長の振る舞いに納得できないところがある。そもそも本庁舎整備工事は、大成建設に発注したら完成までほったらかし、ということではない。世田谷区として絶えず進捗をチェックしなければならない。私もその点を区へ質したが、簡単に言えば、「工程表の不備を見破れなかった」ということなのだ。
約600億円もの区税を遣って行う、数十年に1度あるかないかの大プロジェクトに向き合う姿勢に、甘さがあったのではないか。この点、まず区長は区民に詫びるべきである。被害者代表の立場に終始するのはおかしい。