いざ実測!やはり「カテゴリ8(CAT8)LANケーブル」の効果は絶大だった

ダイソーの「超速フラットLANケーブル CAT8 2m」は、通常の半額以下の550円という価格で販売されています。

しかし、スペック上は明らかにオーバースペックなので、ネットでも「ダイソーがなぜこのようなものを売っているのか分からない!」といった声が聞かれました。

確かに、ダイソーには「カテゴリ6A」対応LANケーブルも330円で販売されていますので、あえて価格の高いカテゴリ8の製品を売っている意味が分からないというのも頷けます。

ダイソーで550円の「カテゴリ8(CAT8)LANケーブル」って買う意味あるの!?
実はダイソーではカテゴリ6A対応LANケーブルも販売されており、価格は330円と激安。通常はこちらのほうで十分だと思われます(筆者撮影)(画像=『オトナライフ』より 引用)

それはともかく、ダイソーで購入したあと、筆者はさっそく自宅でカテゴリ8のLANケーブルを使用してみましたが、その前に筆者のネット環境を確認しておきましょう。

筆者はマンション住まいで1Gbpsの光回線を利用しています。とはいえ10年前の入居時は100Mbpsのサービスで、2年前に1Gbpsに速度アップしたばかりです。

昔のことなのでパソコンに挿しているLANケーブルのカテゴリまでは覚えていませんでしたが、現物のLANケーブルを確認すると「CAT.5」と表記されていました。

また、筆者は11acに対応するバッファローのWi-Fiルーター「WSR-2433DHPL」を利用しています。背面のハブは1Gbpsに対応しており、パソコンのLANケーブルはWi-Fiルーター経由で接続しており、壁から直挿しではありません。

ダイソーで550円の「カテゴリ8(CAT8)LANケーブル」って買う意味あるの!?
実際に筆者が利用していたLANケーブルは相当古いもので、ケーブルには「CAT.5」と表記されていました(筆者撮影)(画像=『オトナライフ』より 引用)

そこで、まず現状の実効速度(ダウンロード)を計測してみたところ、たまに400Mbpsを超えることもありましたが、200〜300Mbpsくらいで平均では270Mbpsほどでした。

もし、カテゴリ5のLANケーブルなら100Mbps以上は出ないので、筆者のLANケーブルはカテゴリ5eであったと考えられます。

それにしても、1Gbpsサービスなのに実測値が270Mbpsなのは、少し実効速度(ダウンロード)が遅いようにも感じもします。

ダイソーで550円の「カテゴリ8(CAT8)LANケーブル」って買う意味あるの!?
こちらが、筆者がカテゴリ5eのLANケーブルで計測した実効速度です。ダウンロードはほぼ200〜300Mbpsくらいで、平均すれば270Mbps程度でした(画像=『オトナライフ』より 引用)
ダイソーで550円の「カテゴリ8(CAT8)LANケーブル」って買う意味あるの!?
奥の青い端子がカテゴリ5eと思われる古いLANケーブル。手前の黒い端子がダイソーのカテゴリ8対応LANケーブルです。果たして実効速度に違いはあるのでしょうか?(筆者撮影)(画像=『オトナライフ』より 引用)
ダイソーで550円の「カテゴリ8(CAT8)LANケーブル」って買う意味あるの!?
Wi-Fiルーター背面のハブに挿してある古いカテゴリ5eのLANケーブルを抜いて、ダイゾーのカテゴリ8に差し替えてみました(筆者撮影)(画像=『オトナライフ』より 引用)

次に、Wi-Fiルーターから古いカテゴリ5eのLANケーブルを抜いて、ダイソーのカテゴリ8に入れ替えてみました。

すると、ネットの実効速度(ダウンロード)は一度も400Mbpsを下回ることはなく、最大550Mbpsを記録するほどに速くなったではありませんか!

平均すると480Mbps程度でしたので、明らかにカテゴリ8対応LANケーブルの効果があることが確認できました。

ここまで速度差が出たのは、おそらくカテゴリ8のLANケーブルは超広帯域であり、ノイズ耐性も高いことが関係していると考えられます。

結局、筆者の場合は古いLANケーブルがボトルネックとなっており、そのせいで何年もネットの速度が遅かったことが判明したのです。

ダイソーで550円の「カテゴリ8(CAT8)LANケーブル」って買う意味あるの!?
カテゴリ8のLANケーブルに差し替えたところ、400Mbpsを下回ることはなく、最高で550Mbpsも記録しました。平均では480Mbps程度と、大幅に速度アップしたのです(画像=『オトナライフ』より 引用)

残念ながら10Gbpsサービスの環境では効果なし!

自宅の古いLANケーブルをダイソーのカテゴリ8に交換したら、実効速度(ダウンロード)が2倍くらいにアップして大喜びしていた筆者ですが、それだけで絶賛するわけにはいきません。

そこで、10Gbpsのフレッツ 光クロスを導入したマンションに住む、オトナライフの編集部員にも同じように実験してもらいました。

使用しているLANケーブルには「CAT.6A」の表示が確認できたので、スペック的にはまったく問題ないはずです。ちなみに、パソコンへは壁からLANケーブルを直挿ししています。

ダイソーで550円の「カテゴリ8(CAT8)LANケーブル」って買う意味あるの!?
フレッツ 光クロスを利用している編集部員宅では、さすがに「CAT.6A(カテゴリ6A)」のケーブルを利用していましたが……(編集部員撮影) (画像=『オトナライフ』より 引用)
ダイソーで550円の「カテゴリ8(CAT8)LANケーブル」って買う意味あるの!?
こちらがCAT.6Aケーブルでの計測結果です。平均すると実測値で950Mbpsほどでした。10Gbspのサービスにしてはやや遅いように感じますが……(画像=『オトナライフ』より 引用)

続いて、壁のカテゴリ6Aケーブルを抜いて、ダイソーのカテゴリ8にLANケーブルを交換してみます。果たしてその結果は……。

ダイソーで550円の「カテゴリ8(CAT8)LANケーブル」って買う意味あるの!?
友人宅のマンションは壁のLAN端子にLANケーブルを直挿ししてパソコンとつなげていました(編集部員撮影)(画像=『オトナライフ』より 引用)

残念ながら結果はほとんど変わらず、平均すると900Mbpsでした。50Mbpsは誤差の範囲でしょう。

つまり、10Gbpsのサービスでカテゴリ6Aのケーブルを利用している人なら、わざわざダイソーのカテゴリ8に交換しても速度差はほとんどなく、あまり意味がないことが確認されたのです。

ダイソーで550円の「カテゴリ8(CAT8)LANケーブル」って買う意味あるの!?
ダイソーのカテゴリ8のLANケーブルで計測した実効速度は、平均して900Mbps程度。元のカテゴリ6Aケーブルとはほとんど差がありませんでした(画像=『オトナライフ』より 引用)