2023年初秋、岸和田一文字にタチウオの大群が突如到来した。急遽駆けつけた私(筆者)の釣果はへっぽこ釣り師丸出しのアワセ下手で4匹と全然ダメだったが、全体では二桁釣果続出、常連はパレット山盛りの驚愕の釣果を叩き出したという、千載一遇の日となった9月9日の活況をレポートしたい。
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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)
岸和田一文字でタチウオ回遊
ここ3年ほど、大阪湾の波止釣りのタチウオは不振が続いていたが、2023年9月8日夜に見た岸和田渡船のホームページを見て仰天。タチウオの二桁釣果が複数掲載されていて「明日は多数の来客が予想されます」、「今後、午後便もネット予約にする予定です」と運営上の緊急コメントが掲載されていた。
今、瞬時に決断するしかないと、慌ててタチウオ釣りの準備にかかり、翌日9月9日午前、岸和田渡船乗船場へと車を走らせた。
なお、岸和田一文字の詳しい特徴その他の解説は、過去の投稿「大阪湾の沖波止紹介:岸和田&泉佐野一文字 都市近郊でアクセス良好」をご覧いただきたい。
13:00発便で釣り座を確保
波止のタチウオ釣りは夕暮れ以降の半夜釣りとなるが、昨年の経験から早いうちに渡提して釣り座を確保しないと釣りにならないと、13:00発便に間に合うように乗船場に到着。
受付事務所では船長とスタッフが当日と翌日以降のオペレーションに思案を巡らせているようで、いつもよりも表情が硬い。乗船受付を済ませると、「沖の北(岸和田沖一文字)の沖向きなら、釣果は場所に関係ない。旧一文字でタチウオ釣りをやっている人は今のところいない」という話を聞いて、乗船場に向かうと、ルアーロッドを携えて出船を待つ釣り人の並び列の雰囲気は、残暑の暑さ以上にヒートアップ。予約無しで乗船出来る幸運な週末を逃すまいと釣り人は続々と訪れ、13:00発便は定員近くの釣り人を乗せて出船した。
大半の釣り人は岸和田沖一文字で下り、1人あたり波止のケーソン1ブロックのルールに従って、それぞれの釣り座を確保した。
この時点で北端から中央の小屋までの間の釣り座はほぼ埋まり、15:00発便の釣り人は船上のスタッフに誘導されて中央の小屋より南方向に足を運んでの釣り座探しとなり、17:00発便の釣り人は沖向きの釣り座が確保できたか否か危ぶまれる状況だった。
この投稿が掲載される頃には、渡船は予約制になり、釣り座のルールや注意事項も一部変更されていると思うので、釣行前には必ずホームページを確認してほしい。