「利益」ではなく、組合員の声をカタチにする生協
物価上昇で国民が悲鳴を上げるなか、生協は今年9月から「くらし応援全国キャンペーン」第2弾の実施を発表して話題となった。他の小売り企業各社もネットスーパー事業などに力を入れているが、生協にはどのような特徴があるのだろうか。
「なんといっても生協は協同組合なので、利益を一番に考えるのではなく、組合員が求める商品を届けることが最も大切であると考えています。生協だからこそできるのは、一般のナショナルブランドや他のプライベートブランドに比べて、利用者の声を反映しやすい環境がある点でしょう。
年間約10万件もの声が寄せられ、そのなかからコープ商品に関するものをすべて確認しています。事例としてはパッケージが使いにくいとの声から、より使いやすい形状に改善したり、商品裏面に載っているレシピに、多数問い合わせを受ける内容を書き加えたりと、さまざまな意見に基づきリニューアルを行っています。『みんなの力で作り上げていく商品』という気持ちが強いので、組合員からも正直な意見が届きやすいのかもしれません」(同)
ちなみに9月からスタートした「くらし応援全国キャンペーン」では、コープ商品は第一回のキャンペーンの1.5倍の150品目を全国共通対象商品としてその他各地域の生協が選定したナショナルブランド商品を合わせた商品が特別価格で販売される予定だそう。
「今回の値下げについても、利益を上げるために実施するのではなく、生協の利用を広め、安全安心な商品を多くの人に届けたいということで始まった取り組みです。あらゆるものの値段が上がってしまっているこの時期に、プライベートブランドでお求めやすい価格のコープ商品を1点でも多くお試しいただければと考えています」(同)
(文=LUIS FIELD)
提供元・Business Journal
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