防水性能を担うアッパー部分
次にアッパー側を説明しましょう。
最大の特徴としては、『ヴォクサーム』と言う、透湿・防水フィルムを使用しています。
そんな防水フィルムはこんな感じ。

フィルムといってもビニール袋のような薄いものではなく、クッション性のあるブーツ型をしたフィルムなんです。
その防水フィルムを支える表面素材は耐久性のあるマイクロファイバー(人工皮革)を使用し、丈夫でしなやかなナイロン生地と組み合わせることで、見た目より軽く作ることが出来ました。
脱ぎ履きしやすいことも重要!
そしてこのブーツの最大の特徴『スピンオン(SPINON)システム』というワイヤーシステムです。

このワイヤーシステムを足首上、足首下、二箇所で調整することで自分好みに調整が可能となるんです。

足の形は人それぞれ。甲の高さ、足首やふくらはぎの太さは千差万別。二箇所で調整することで、個人の足によりフィットさせることができます。
さらには、下側を締めて、上側を少し緩めにすると歩行時らくに行動できるとか、
シフトチェンジを繰り返す時には、下側を少し緩めて上側を締めて運動性を高めたり、といったような調整も自由にできるんです。
それに、とにかくワイヤーシステムのおかげで脱ぎ履きが楽!!
やはりツーリング先のブーツの脱ぎ履きはストレスありますから楽に出来た方がいいですよね!!
靴はアッパーとボトムのバランスが重要です
バイクのフレームとエンジンのバランスが大切なように、靴もアッパーとボトムのバランスが重要です。
耐久性のあるアッパーを使用し、しなやか且つ軽く。
ボトムはアウトソールは耐油性でミッドソールは軽くクッション性の高いEVA素材。
インソールは上で説明した反発性を生み出す仕様。
これらの要素が一つになり、FSB-802になるわけです。
長時間履いていても疲れにくい!!歩きやすい!! は色々なノウハウが詰め込まれた結果なんです。
ぜひ一度お店で試着してみてください。物は嘘をつきません。違いを体感できるはずです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
【FlagShip・フラッグシップ】
オートバイ専用のジャケット、パンツ、グローブなどのウエア類からバッグ、アクセサリーまで幅広くライディングギアをラインナップしているFlagShip(フラッグシップ)。 エルフ(ELF)の日本正規販売元オフィシャルメーカーでもある。
【執筆者・FlagShip企画室 上野時夫】
ライディングジャケットはもちろん、バイクでライディングする時に使用するギアに至るあらゆるものの企画を担当。素材から製造まで幅広い知識をもつ。
初めてのバイクは国産アメリカン。そこからなぜか旧車に目覚めAT90なる1965年生の90cc2サイクル2気筒の謎なバイク(音が最高でした……)を所有経験あり。その他にも色々乗り、大型自動二輪免許を取得してからはアメリカンに再び戻りハーレー・ダヴィッドソンを経て、これまた何故かオフロードに目覚める。現在WR250Rとカブを所有。