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お気に入りの3作品
ARTZUIDの楽しみ方

お気に入りの3作品

最後に、私がARTZUIDの会期後もパブリックアートとして恒久展示をしてほしいと思ったお気に入りの3作品をご紹介します。

【オランダ】アムステルダムを彩る彫刻ビエンナーレ『ARTZUID』
(画像=<『DAION』 Savako, 2020年>、『たびこふれ』より引用)

『DAION』は日本人彫刻家Savakoさんの作品で、緑に映える鮮やかな色彩と楽しい形に目を惹かれました。アポロラーン通りがベートホーフェン通りと交差する広々としたベストスポットに立ち、トラムからも眺められます。

ARTZUIDの解説によれば、DAIONは「大きな音」の意味で、腹部の丸い穴から風とともに吹き抜ける巨大な力を表現しているそうです。「未来には開かれた世界がある」という願いを体現するように、周囲を清々しく明るい雰囲気にしていました。

【オランダ】アムステルダムを彩る彫刻ビエンナーレ『ARTZUID』
(画像=<『New World』 Ronald A. Westerhuis, 2022年>、『たびこふれ』より引用)

空から降りてきた月が、木立に佇んでいるような風景です。直径が4、5mもある巨大な球体に、吸い寄せられるように足が向かいました。木漏れ日を浴びて気持ち良さそうな「月」に、人工物と自然の心地良いコントラストと調和を感じました。

【オランダ】アムステルダムを彩る彫刻ビエンナーレ『ARTZUID』
(画像=<『Untitled (Concrete Mixer)』Wim Delvoye, 2012年>、『たびこふれ』より引用)

空に向かってそびえる、ゴシック様式の教会のようなフォルムです。鋼で表現された尖塔アーチは軽やかで、中央の尖塔はケルンやノートルダムの大聖堂を彷彿とさせます。陽射しが降りそそぐとなお美しく、時を忘れて眺めてしまいました。

ARTZUIDの楽しみ方

【オランダ】アムステルダムを彩る彫刻ビエンナーレ『ARTZUID』
(画像=『たびこふれ』より引用)

ARTZUIDの開催期間中は音声ガイドアプリが利用でき、毎週土曜日と日曜日にはガイドツアーがあります。アーティストが制作の裏話などを語るアーティストトークや子どもたちが工作を楽しむアートキャンプなどのイベントも開催されています。

ミネルヴァラーン通り1番地にあるインフォメーション・パビリオン(上写真)では、マップやカタログ、ポストカード、アートブックを購入でき、カフェのテラス席で一息つくのもおすすめです。気になったアーティストの情報をARTZUIDの公式サイトやSNSなどで調べてフォローするも楽しみのひとつです。

アムステルダム中央駅からARTZUIDに向かう場合は、トラム24番で20分ほどの停留所「Minervaplein」で下車してください。すぐ近くに、会場のミネルヴァラーン通りがあります。ミュージアム広場に展示された作品を鑑賞して、そこから徒歩で向かう場合は、アポロラーン通りまで約1kmの道のりです。

【オランダ】アムステルダムを彩る彫刻ビエンナーレ『ARTZUID』
(画像=『たびこふれ』より引用)

インフォメーション・パビリオンでは、彫刻作品のミニチュアも販売されていました。

ARTZUID 2023

  • 開催期間:2023年5月20日~9月24日
  • 会場:アムステルダム南区のアポロラーン通り(Apollolaan), ミネルヴァラーン通り(Minervalaan), ミュージアム広場(Museumplein)

※次回ARTZUIDの開催は2025年になります。

文・写真・Kayo Temel/提供元・たびこふれ

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