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ビオディナミワインの先駆者「アフロス・ワイン」のこだわりワインを飲んで心も体も癒やされる
今注目のブドウ品種アルヴァリーニョを最初に植えた「ソアレェイロ」で年代物のヴィーニョ・ヴェルデを堪能
ビオディナミワインの先駆者「アフロス・ワイン」のこだわりワインを飲んで心も体も癒やされる

ビオディナミとは、バイオダイナミックとも言われるワイン造りのこと。ドイツの思想家ルドルフ・シュタイナー氏が提唱した「土壌が本来持つエネルギーと自然界に存在する力で農作物の生命力を高める」という考え方に基づいたバイオダイナミック農法で造られています。

ヴィーニョ・ヴェルデで初めてビオディナミワインを手掛けたのが「アフロス・ワイン(APHROS WINE)」のヴァスコ・クロフトさん。同社のワインはフランスのBiodyvinとEU加盟国のEuro Leafの認証を受けています。
バイオダイナミック農法とは、有機栽培に加え月の満ち欠けなど天体の動きに合わせて作物を育てることで自然本来の潜在能力を引き出す農法のこと。通常のワイン造りに比べて手間もコストもかかり、ブドウの栽培が難しいためヴィーニョ・ヴェルデでビオディナミワインを手掛けるワイナリーはまだ少数です。




この日は幸運にもクロフトさんの手作りディナーをいただくことに。食卓に並ぶ食材もバイオダイナミック農法で育てられたものです。
クロフトさんの「人も食べ物も同じ。ワインからエナジーを受け取って欲しい」との言葉に、ワイン造りに対する哲学を感じました。今後はバイオダイナミック農法を伝える場所としても充実させていく予定とのことで、これからも目が離せません。
>>アフロス・ワイン(APHROS WINE)の公式サイトはこちら
今注目のブドウ品種アルヴァリーニョを最初に植えた「ソアレェイロ」で年代物のヴィーニョ・ヴェルデを堪能

ボルドーで2021年以降に新たに植えられる品種としても選ばれ、今注目を集めているブドウ品種、アルヴァリーニョ。
1974年にジョアン・アントニオ・セルデイラ氏が最初のアルヴァリーニョを畑に植え、1982年に「ソアリェイロ(Soalheiro)」を設立しました。
「ソアリェイロ」とは、ポルトガル語で「日なた」の意味。ポルトガル最北端メルガッソの山脈に囲まれた場所に位置し、アルヴァリーニョ種の熟成に必要な雨量、気候、日照量などを満たしたマイクロクライメイト(微小気候)に恵まれています。

「ソアリェイロ」は地域での持続可能なワイン造りをコンセプトに掲げており、現在約150軒の農家がワイン造りに参加。また、同じ志を持つ多くのメンバーがワイン造りに情熱を捧げています。





建物の最上階にあるテラスからは、周りの景色が一望。メルガッソの山々に囲まれている地形がよくわかります。


ワインのテイスティングランチではさまざまなワインとローカルフードを堪能。2013年もののアルヴァリーニョを飲んで、ヴィーニョ・ヴェルデはフレッシュなワインという概念が覆りました。




アルヴァリーニョが1974年に植えられてから約50年。最初は車のガレージから始まったワイン造りは、今では世界的に定評のあるワイナリーにまで発展しました。
現在は2代目のアントニオ・ルイス・セルデイラさんが当主として、持続可能なワイン造りにチームで取り組んでいるところですが、このスピード感に驚かされました。
多くの才能を持った人たちがチームとして参加しているのがこのワイナリーの強み。ここからどんどん美味しいワインが誕生するのも納得です。
>>ソアリェイロ(Soalheiro)の公式サイトはこちら