
そんな若い頃のプーチン大統領の経歴はさまざまなカバーストーリーが作られているため非常にわかりにくくなっています。
まず、プーチン大統領が通っていた日本の小中高に相当する学校を低く詐称していることは公然の秘密です。
プーチン大統領が卒業生であることは歴代の学生なら皆が知っているどころか、学校のHPにしっかりとプーチン大統領が卒業生だと書かれています。

プーチン大統領は初等教育でドイツ語を習っています、そしてドイツで勤務経験があります。
当時のソビエトでは一般の学校では外国語の授業自体がなかったので初等教育で外国語を習うのは一部のエリート校だけです。
プーチン大統領の少年時代は貧しく、近くの第193小学校に通っていたとされていますが、実際に通っていたのは第281リツェイという名門学校です。
第193小学校は普通の学校ですが、第281リツェイは現在もロシアの一流大学に進学した卒業生の数ならサンクトペテルブルクで一番だと公言している名門校です。
少しは大統領に配慮して経歴詐称している話を合わせろと思います。
リツェイとはロシアにおける特権階級のための特別な学校を意味する名称でロシア帝国時代には貴族のための7つのリツェイが存在していました。
プーチン大統領の母校は第281ですが、281校以上もあったわけではありません。
たとえば、現在のウラジオストクにある第41リツェイは2000年に普通の小学校から特別な学校であるリツェイに昇格した学校です。
この番号は底辺校も上位校も関係なくナンバリングされているだけで第281という番号はソビエトの中では戦後すぐの新設校であることを意味しています。
第281は設立時からリツェイなので戦後すぐに共産党幹部の子供のために作られたエリート校の出身です。
エピソードの一つに大学生の時に自家用車に乗っていて、ソビエト崩壊後の一時期はKGBを辞めて自家用車で白タクをやっていたと言っています。
当時のソビエトで自家用車を持っている大学生は赤い貴族(共産貴族)と呼ばれるごく一部の富裕層だけです。 この問題をツッコまれたプーチン大統領は母親が買った自動車がもらえる宝くじが当たったからだと説明しています。
ソビエトにも戦前から宝くじがあったのですが、とんでもないインチキな物でした。
ソビエトでは赤い貴族でも建前上の収入は庶民と同じなので、大金が欲しい時にどうしていたのかというと、宝くじを買ってきて委員会に持ち込んでコレをいくらの当選にしてくれと頼むのです。
そうすると、その買った宝くじの番号が当選発表されます。
ソビエトの宝くじは権力者が特権階級に合法的に大金を授与するための建前として使われていました。
つまり、プーチン大統領は偶然に宝くじで自動車が当たったのではなく、チート能力によって絶対に当たる宝くじだけを買っていたのです。
ウィキペディアは当てにならないと言われますが、ウィキペディアは公式設定に基づいて書かれているので、こうした政治家の自称経歴には微塵も役に立たないのです。
参考:「ホテル・アストリア」「第193小学校」「第281リツェイ」「ホテル・ロンドン(Wikipedia)」
文=亜留間次郎
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提供元・TOCANA
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