そしてお待ちかね、マキシム・フレデリックのお菓子たちの登場~♪ カミーユがパリにいない今、彼が育てた多くの優秀弟子たちの中で、私はマキシムが一番好き。彼のデセールを食べられる機会がぐっと減ったのは残念だけれど、お菓子でなんとか気を紛らわせる。
今宵は、パン・ペルデュ。カラメリゼ具合、ブリオッシュの状態、甘味、全て完璧。ヴァニラたっぷりアイスクリームと一緒に温冷の感覚も楽しみながら、おしゃべりに加わらず没頭。
パン・ペルデュをひとしきり堪能したら、隣人のミルフイユに手を出したり、フランボワーズタルトやババ・オ・ラムをお裾分けしてもらったり、おまけで出てきたパリ・ブレストももぐもぐ。マキシム堪能♪
おしゃべり盛り上がる宴会の中、タイマー23時に設定して、エッフェル塔のキラキラを愛でにテラスに出る。
キラキラエッフェル、セーヌをたゆたうお船、かなり太ってきた月、テラスに集うグラムールなゲストたち。
不穏な空気の中であってもパリはやっぱりきれいだし、月はいつだって美しい。

先日のLVメンズコレクション、この橋を封鎖して会場にしていた。LVMH&ベルナール・アルノーの力、恐るべし。
ワイン、鮨、相撲、時計、そしてLVMH帝国の凄さを話題に、大盛り上がりの夜。日付が変わって帰る頃には、あれだけ人だらけだったダイニングもかなり静か。

その辺りの美術館より素晴らしい作品が揃っている、シュヴァル・ブラン・パリ。ロビーにあるジョルジュ・マチューの作品が、このホテルで一番欲しい絵画作品。
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2023年7月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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