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人的資本とは、人間の持つ無形の能力を経済価値を生み出す資本として捉える考え方です。
定期的な収入を働いて稼げる人は、金融商品に例えれば債券のようなものだと考えることができます。
例えば、年収500万円の人は、利回り5%の1億円の債券と同じ経済的価値があるというわけです。
スキルアップして人的資本の価値を高めれば、より大きな安定収入を得ることができます。人的資本に2倍の2億円の価値があれば、年収も2倍の1000万円にアップします。これは、多くの人が考えている収入アップの方法です。
しかし、この人的資本を自分が働いて稼ぐためだけに活用するのは勿体ないと思います。
人的資本という信用力を活用して、低コストで資金調達することができるからです。
金融資産や不動産を保有している人は、それを担保にお金を借りることができます。それと同じように人的資本に価値が認められれば、金融機関から低利でお金を借りることができます。
人的資本は借り入れの担保にもなるのです。