たとえば、11月と12月にボーナス設定をして掛け金を増やせば、40万円の枠を使い切れる可能性がある。40万円分の非課税枠を20年間に渡り運用できるのは、大きなメリットといえる。

理由3:新NISA開始手続きの手間が不要

現行のNISAと新NISAは別の制度ではあるが、現行のNISA制度を利用している場合、今利用している証券会社で新NISA制度を使うことができる。

2024年の1月に新NISAの口座開設をしようとすると、手続きが混み合う可能性もあるだろう。新NISAで運用する予定があるなら、今のうちからつみたてNISAで運用しておいたほうが手続きはスムーズだ。

NISAを活用したいなら早めに始めるのが吉

2023年12月末につみたてNISAの新規積立は終わるが、2023年に積み立てた分に関しては、20年間に渡り非課税枠で保有することができる。また、現行のNISA制度を利用している証券会社を使う場合、とくに手続きすることなく新NISAも利用できる。

新NISAを活用するつもりなら、つみたてNISAを利用しておいたほうが手続きもスムーズだ。

文・勝目麻希(ファイナンシャル・プランナー)
新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。自身の金融知識や実務経験を活かしたいと独学でライターの道へ。現在はファイナンシャル・プランナーの知識を活かして金融系メディアを中心に執筆。