ちなみにそれぞれの信用情報機関の間でも、「CRIN」(Credit Information Network)という情報ネットワークを通じてデータが共有されている。そのため、あなたの事故情報が一度どこかに登録されてしまうと、その情報は各金融機関に知られてしまうと思っておいたほうがよい。

事故情報が誤っている場合はどうする?

自分の登録情報を知りたい場合、各信用情報機関に開示請求をすれば内容を知ることができる。そして開示された内容が誤っていた場合、その内容を登録した金融機関などに問い合わせをすることで、情報の訂正手続きを進めることができる。

ちなみに情報開示で確認できる内容は、たとえば、主にクレジットカード会社が加盟する「CIC」という信用情報機関の場合、大きく分けて下記の4種類となっている。

・クレジット情報:クレジットやローンの支払い情報や残高など
・申込情報:申し込んだローンの内容など
・利用記録:クレジットカード会社などが信用情報を確認した日付や確認目的など
・参考情報:CICが独自に収集した情報など

事故情報が登録されてから後悔しても遅い

ブラックリストに載った場合、その情報が正しいのであれば、支払いの遅延などを解消後、ただただ待つしか方法はない。後から悔やんでも遅いので注意しよう。

文・岡本一道(政治経済系ジャーナリスト)
国内・海外の有名メディアでのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会などさまざまなジャンルで多数の解説記事やコラムを執筆。