実は高速道路のパンクは未然に防げるものがほとんど
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過去の統計を見ても、一般道・高速道路ともにタイヤのトラブルは発生件数が高いです。
しかし、一般道では釘や鋭利な金属片をタイヤが拾ってしまうというパンクが起こりやすいのに対し、高速道路でのタイヤトラブルの多くは、出発前の点検で防げるものが多いというのが実態です。
トラブル予防には、走行前にタイヤの摩耗量や外観の傷を確認するという基本的な日常点検を行うこと、さらには空気圧の点検をするといった基本的なドライバー気づきを増やすことが重要となるのです。
例えば、高速道路は一般道よりも高い速度で走行します。タイヤの回転数が多くなり、タイヤが熱を帯びる時間も長くなることから、タイヤへの負荷が大きくなり、摩耗の著しいタイヤや傷の入ったタイヤではバーストやパンクが発生する確率が跳ね上がるというわけです。
また、空気圧不足のタイヤを高速回転させることで、スタンディングウェーブ現象が発生します。
これは、遠心力でタイヤの設計限界を超えた変形が起こり、タイヤの接地面やショルダーと側面が、回転によってたわんでいく現象です。この状態が続くと、タイヤの内部で通常触れ合わない部分が摩擦してタイヤが過度な熱を持ち、熱による損傷でタイヤ全体がバーストしてしまいます。
スタンディングウェーブ現象によるバーストは、高速道路で頻繁に発生する故障原因の一つです。適正空気圧を保つことができていれば避けられるトラブルなので、高速道路を走行する前には、必ず空気圧チェックを行っておくのがドライバーの務めとも言えます。
高速道路走行前はタイヤの点検を!
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日常点検は道路運送車両法第47条の2に定められた、自動車使用者の義務でもあります。
専門的な知識や技術は不要で、油脂類の液量や車の周りの点検、タイヤの損傷や空気圧の点検、ペダルの踏みしろやエンジンのかかり具合を確認するなどの基本的なものです。
日常点検で少しでも愛車の様子が変だなと、専門家に相談することが重要であり、これが事故やトラブルを未然に防ぐことにもつながります。
高速道路上でトラブルに見舞われた場合には、まずハザードランプを付け周囲のクルマに異常が起きたことを伝えます。続いて、路肩へクルマを寄せ、車両に乗っている乗員を降ろし、ガードレールの外へ非難させましょう。
ドライバーは、発煙筒と停止表示機材(三角表示板)を、車から50m以上後方に設置します。燃料漏れ等がある場合には、発煙筒は使用しません。
ドライバーを含めた乗員全員が、ガードレールの外側に避難したら、高速道路に設置してある非常電話か携帯電話で救援依頼を行います。JAFを呼ぶ場合には#8139へ電話し、購読道路上にあるキロポストの数字を伝えると故障場所の特定がスムーズに行えます。
救援が来るまではガードレールの外で待ち、絶対に故障車両には近づかないようにしましょう。
高速道路でのタイヤトラブルは、ドライバーの気づきで大きく減らすことができるものです。日常点検をおろそかにせず、安全な高速道路での車両運行を行いましょう。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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