フランス料理のコースで出てくる氷菓、それが「グラニテ」です。
その多くはシャーベット状で、口直しやデザートとして重宝されています。

今回はそんな「グラニテ」がどのような氷菓なのか解説します。
併せて成り立ちや「ソルベ」との違いも説明するので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。

「グラニテ」とは

「グラニテ」、フランス料理のコースで出てくる氷菓とはどんなもの?
(画像=『FUNDO』より 引用)

まずは「グラニテ」がどのような氷菓なのか見てみましょう。

「グラニテ」はこんな氷菓

「グラニテ」はフランス料理のコースで提供される氷菓です。
そのほとんどはシャーベット状の氷菓として提供されます。

ただ、シェフによって無数のバリエーションがあるのが特徴です。
そのため「これがグラニテ」という定義はありません。

例えば「グラニテ」には主に以下のようなものがあります。

・リキュールなどのアルコール類が加えてあるもの
・グレープフルーツなどのフルーツ類を使用したもの
・キュウリなどの野菜類で作られたもの

このようにバラエティに富んでいるのが特徴と言えるでしょう。
そうした意味では「グラニテ」はシェフの腕の見せ所とも言えるかもしれません。

「グラニテ」が出てくるタイミングは2つある!

「グラニテ」が出てくるタイミングは主に2つあります。

1つ目は料理と料理の間です。
2つ目は料理が終わった後です。

料理と料理の間に出される場合は口直しとしての役割を持ちます。
料理が終わった後に出される場合はデザートとしての役割を持っています。

このように「グラニテ」は役割によって出されるタイミングが異なる氷菓となります。

昨今ではそれが簡略化され、肉料理と魚料理の間に提供されることも少なくありません。
ただし、単にコースの最後にデザートとして提供されることも多いです。

その2通りのタイミングがあることを覚えておきましょう。

「グラニテ」の由来

「グラニテ」、フランス料理のコースで出てくる氷菓とはどんなもの?
(画像=『FUNDO』より 引用)

ここからは「グラニテ」の語源についてまとめます。

「グラニテ」という名前の意味

「グラニテ」はフランス語で「ざらざらした」を意味します。
その名の通り、氷の粒が粗めになっているのが特徴です。

食感もシャリシャリしているのが特徴となっています。
「グラニテ」という名前はそのざらざら感から来ています。

「グラニテ」はイタリア発祥!?

「グラニテ」はイタリアが発祥とされているのだとか。
特にシチリアの氷菓「グラニータ」が原型とされています。
また、ローマでは「グラッタケッカ」と呼ばれるものもあるなど類似の氷菓がいくつか存在するのです。

ちなみに「グラニータ」はシロップやジュースを混ぜ加えて冷凍させたものを言います。
また「グラッタケッカ」は氷の塊を削って味を加えたものを言います。

その「グラニータ」や「グラッタケッカ」から「グラニテ」が生まれたそうです。

ただし、地域によって作られる「グラニテ」にも違いがあります。
例えば、氷の粒の大きさは地方によって差異があるのだとか。
それだけでなく味もそれぞれの地域で変わってくるようです。

それもまた「グラニテ」の魅力と言えるかもしれません。