「60インチ」などテレビの大きさをあらわすのに使われている「インチ」。
これをセンチメートル換算すると、いったいどれくらいの長さになるのでしょうか。
電気屋にディスプレイされているテレビが「100インチ」と書かれていても大きいな!という事はわかっても見慣れない単位なのでサイズ感がわかりにくいです。
そこでここでは、「1インチ」の長さはもちろん、その他「フィート」や「ヤード」などややこしい長さの単位についても解説します!
インチとは

インチは「inch」というスペルから、「in」と記号表記される長さの単位です。
1インチをセンチメートルに換算すると
インチをメートル法に換算すると
1in=2.54cm
となります。
これは、アメリカなどで使われている「国際インチ」の長さです。
インチの由来
私達が日頃用いているセンチメートルと比べると、端数があり非常に分かりづらい!と思ってしまうインチという単位ですが、非常に長い歴史があります。
インチは成人男性の親指(爪の付け根部分)の幅を由来とし、かつてヨーロッパ全体でも一般的に使われていた長さの単位です。
古代ローマなど時代から、1フィートを12等分した長さとして用いられてきました。
このインチという言葉は、ラテン語で「12分の1」を意味する「uncia」が語源となっています。
ちなみに、質量単位となるオンスも同じく「uncia」から来ています。
イギリスインチとは

インチの中でも基準として頻繁に使われている「イギリスインチ」。
しかし、こちらの単位については日本だとあまり使われていませんので、そこまで普及していない単位です。
イギリスインチ
イギリスインチは「帝国ヤード標準原器」の12分の1の長さを意味し、その長さは約2.53998cmとなっています。
長さ自体は、アメリカで使用されている国際インチと殆ど変わりはありません。
イギリスインチの由来
イギリスでは伝統的に大麦の穂の中央から取った1粒の縦の長さをバーリーコーンと呼び、これを長さの単位として使ってきました。
中世に当たる14世紀に、イングランド王エドワード2世が3粒を縦に並べた長さを1インチと定義したことが、イギリスで浸透した理由といわれています。
アメリカとイギリスでは同じインチでも、非常に誤差ながらサイズも違いますし、由来も異なります。
現在のイギリスの計量単位
現在のイギリスは、メートル法とヤード・ポンド法が混合しています。
イギリスでは取引のための公式な度量衡はメートル法になっているのですが、ヤード・ポンド法の単位も別途として公式の単位として残されています。
こちらは帝国単位と呼ばれています。
マイルやヤード、フィートは道路標識の公式単位であり、これらの帝国単位も公式の単位として残されています。
そのため、イギリスではメートル法の他にもヤード・ポンド法が混合しているということになります。