ビジネススタイルが多様化し、さらに休日カジュアルもオジサンが堂々と遊びのあるコーデを楽しめる時代になりました。つまり、ファッションの幅をより自由に楽しめるようになったってこと。でも抜きすぎは禁物。それを足元から止めてくれるのがスリッポンなのです。
スリッポンをスニーカー感覚で履ける余裕
働き方改革、またテレワークの浸透などを受けてビジネススタイルがカジュアル化した今、ローファーや一部のスニーカーはビジネスでもよしとされるようになりました。つまり、ローファーはカジュアルでもビジネスでも活躍してくれる、いわば全能の神ともいえるアイテムになったのですが、そこをカジュアル靴として改めて割り切って履くのが余裕を感じさせるポイントでしょう。
仕事も遊びもバリバリとこなすリッチなオジサンにとって、コレほど頼りになる存在はありません。カジュアルスタイルにおいて、スニーカーだと若者っぽさが強くなりますが、ドレスシューズはファッショニスタ感が…。そんなときに上品さとヌケ感を兼備したスリッポンが活躍してくれるというわけ。また、仕事終わりにスーツからジャケパンに着替えて夜遊びに出かけても、シューズはそのままでいいですからね。脱ぎ履きが楽チンなのも、大きな魅力。座敷の上がり下りも、スマートに行えます。一番のポイントは、紐靴よりも靴下や素肌が見える面積が増すことによる抜け感と色気の演出! 今の時代、粋がって見栄ばかりを張るオジサンより、リッチなのにちょっと肩の力が抜けたオジサンの方が断然カッコいいですし、女性ウケもよいですから。
履き心地と美フォルムを備えた上品ローファーの筆頭
1950年にビスポークによって誕生した「ロペス」。1981年に同ブランドが既成靴ラインをスタートさせた際にラインナップ入りされ、今ではブランドを代表する人気モデルに。ハンドソーイングされたエプロン、またサドル以外を1枚革で仕上がるなど、ローファーでありながらその作りは実にドレス然としています。
「一言でいえば、ローファーの王様。僕も複数足愛用しています。一番の魅力は、英国的なスマートさとイタリア的な色気、その中にアメリカ的な力強さもあること。つまり、どんなスタイルにもマッチするってこと。女性に例えるなら才色兼備といったところでしょうか(笑)」(戸賀編集長)
JOHN LOBB(ジョンロブ)「ロペス」
¥239,800(税込)
ジョンロブ
ずっと履き続けたい、トレンドもスタイルも選ばない優秀さ
誕生は1946年。スリッポン界における代表的名作で、ゴルフと並びブランドのアイコンとされています。グッドイヤーウェルト製法を採用し、ややサイドウォールが立ったラストはどこかアメリカ的でもありつつ、その佇まいはやはりエレガント。フランスらしい品の良さに溢れます。男女共に支持されているのが、その証でしょう。
「実にフランスらしいローファーです。しっかりとした作りで、無駄な捨て寸のないコンパクトなシルエットは、ドレスパンツにもデニムにもマッチ。女性から見れば、きちんとエスコートしてくれるジェントルマンといったところかと」(編集部)
J.M. WESTON(ジェイエムウエストン)「シグニチャーローファー♯180」
137,500(税込)
ジェイエムウエストン 青山店