豪快、痛快、笑いが止まらない走行体験!
クローズドコースでの試乗体験は鮮烈だった。まず舗装路では、素晴らしいコントロール性に驚嘆した。車高アップによりサスペンションストロークが前25%/後35%増加したことから、適度な姿勢変化により挙動がつかみやすくなっている。そしてどの回転域からでも鋭いピックアップで応える珠玉の自然吸気V10が、高いコントロール性に貢献している。
RALLYモードで走るグラベルは、もう笑いが止まらなかった。とにかくトラクションに優れるので、滑り出しても不安がない。それどころか、むしろアクセルを踏み込んだ方が安定する。どんどん右足に力が入ってしまう。3速全開でのドリフトも余裕で楽しめた。


最新のスーパースポーツは性能が上がりすぎ、サーキットでも持てる力をフルに引き出すのは簡単ではない。しかしウラカン・ステラートは違う。新たなアプローチによってオフロードでも、そしてオンロードでも思い切りアクセルを踏み込む楽しさに浸らせてくれた。
一般道での試乗でも、余裕ある地上高のおかげで段差もうねりも気遣いは無用。こんな爽快感、久しぶりである。いや、初めてかも? 冒頭に問題作と記したが、いやいやどうしてウラカン・ステラートの示したこの新世界は、スーパースポーツの新たな可能性を切り拓くものだと大いに唸らされた。
ランボルギーニ・ウラカン・ステラート主要諸元
グレード=ウラカン・ステラート
価格=7DCT 3116万5367円
全長×全幅×全高=4525×1956×1248mm
ホイールベース=2620mm
乾燥重量=1470kg
エンジン=5204cc・V10DOHC40V
エンジン最高出力=610hp/8000rpm
エンジン最大トルク=560Nm/6500rpm
サスペンション=前後ダブルウィッシュボーン
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ=フロント:235/40R19/リア:285/40R19
駆動方式=4WD
乗車定員=2名
0→100km/h加速=3.4秒
最高速度=260km/h
※スペックは欧州仕様