道の駅の特徴

小平町は北海道道北の日本海側に位置。明治から大正にニシン漁で栄えた町で「旧花田家番屋」があることで知られている。毎年5月下旬に開催される「鰊番屋祭り」は、多くの人が訪れる祭りだ。

『道の駅 おびら鰊番屋』は、R232沿いにありアクセスは抜群。国道を挟んだ向こう側はすぐ日本海。前浜は「にしん文化歴史公園」となっており、松浦武四郎翁の像が建っている。

道の駅は「観光交流センター」、「食材供給施設」、重要文化財の「旧花田家番屋」の3つの施設からなっている。入口には「今よみがえるヤン衆のいぶき」と書かれた看板。ヤン衆とは、一攫千金を狙って北海道のニシン漁などで働く気の荒い雇われ漁師のことをいう。


観光交流センターでは、地場産の農産物や特産品を販売。特産のタコと使った商品が充実。ほかにも糠ニシンや燻製などのニシン製品や、干物などの海産加工品も豊富に並ぶ。壁には実際に使われた大漁旗が飾られている。2階には歴史文化保存展示ホールがあり、ニシン漁で使われていた道具や当時の生活用品などが展示されている。
食材供給施設に入る食堂では「にしんそば」などニシン料理や日本海の海の幸を味わえる。なかでも「にしん丼」と「焼きにしん定食」がイチオシ。「にしん丼」はご飯の上に醤油漬けの数の子とニシンの甘露煮が2枚のった親子丼となっている。ほか、地元産のホタテを使ったメニューも豊富だ。

「旧花田家番屋」は道内屈指の鰊漁家の番屋で、道内に現存する番屋の中では最大規模。日本最北端の重要文化財で、北海道遺産にも認定されている。番屋は一般開放されており、入館料400円で内部の見学ができる。かつては鰊御殿がたくさん建つほど獲れたニシンだが、その後漁獲量が激減。現在は少しずつ北海道内での水揚げ量が増えているという。ニシン漁が全盛を極めた当時の生活の様子を知ることができる貴重な場所なので、ぜひ見学してみては。
道の駅は札幌と稚内のほぼ中間に位置。日本海オロロンライン上にある。オロロンラインは小樽と稚内を結ぶ約332kmの海岸沿いの道で、絶好のツーリングルートである。ニシン料理や海の幸、小平町の特産品の買い物を楽しめる道の駅は、オロロンラインの休憩スポットに最適の場所である。
施設紹介

















道の駅施設は物産コーナー、歴史文化保存展示ホールのある「観光交流センター」、食堂のある「食材供給施設」、重要文化財の「旧花田家番屋」3つの施設からなる