しかしこれは、日本で起業率が低かったり、新しいことに挑戦しない人が多いということとも関係があるでしょう。

予想しすぎてしまうので、犯罪スレスレの斬新なことをやりたがらないのです。そして良い意味で自分の欲望に対して抑制的なので、富や力を求めようとしません。

海外において、自分で商売を起こしてお金をガンガン稼ぐような人々というのは、大変強欲なので、 列の順番などを守りませんし、回転寿司でも他人の物を食べてしまうような人間です。

日本人が現在戦っている人々というのは、こういうメンタリティを持った人達なのです。

ですから日本人が日本人向けに考えた回転寿司の注文システムのようなものは、海外では相当お金がある人々や、モラルがある人、 周囲に監視の目があるようなところでなければ通用しません。そのため海外では回転寿司の料金がやたらと高いのです。高いのは安全を買うため、モラルが低い顧客を排除するためです。

これは回転寿司だけではなく、他の業種でも全く同じ事です。

日本人は「日本で通用しているシステムが、他の土地に行った想定通りにはならない」ということを、国民性や考え方の違いから知っておくべきでしょう。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

【関連記事】
「お金くばりおじさん」を批判する「何もしないおじさん」
大人の発達障害検査をしに行った時の話
反原発国はオーストリアに続け?
SNSが「凶器」となった歴史:『炎上するバカさせるバカ』
強迫的に縁起をかついではいませんか?