コンビニの弁当でガッツリと食事を摂りたいときは、カルビ弁当が選択肢に入ってくる方も多いのではないだろうか。塩気のあるタレに絡めて、じっくりと焼き上げたカルビ肉をごはんと一緒にかきこむ瞬間はたまらないものだろう。
そんなコンビニのカルビ弁当だが、各社によって中身はかなり異なっている。肉の味付け、柔らかさも違えば、ボリュームや価格なども同じではない。
そこで今回はセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンの3社が発売しているカルビ弁当を比較し、どれが美味しいか徹底的にレビューしていきたい。なお、セブン、ファミマは牛肉だったが、ローソンのみ豚肉を採用していたので、予めご留意いただきたい。
セブン-イレブン「炭火焼き牛カルビ弁当」/594円

はじめにセブンが発売している「炭火焼き牛カルビ弁当」を紹介していこう。
炭火で1枚1枚丁寧に焼き上げた牛カルビ肉には、甘じょっぱいタレが絡められている。プラスチックの蓋を開けると、中から香ばしい牛肉と醤油の程よく焦げた匂いがして、一気に食欲が湧いた。
においにつられカルビ肉を一口食べてみると、噛むごとに肉の風味とうまみが溢れる仕上がりで美味。脂身もそこそこあったので、肉汁があふれ非常にジューシーだった。また1枚1枚がとても柔らかいのもポイント。かつてのコンビニ弁当の肉は、固くてゴムのような食感のものもあったが、本品のカルビ肉はそんなイメージを払拭するかのように歯切れが良く、すぐに噛み切ることができた。
タレは甘じょっぱく、肉のうまみをより引き立たせている。そして、白飯もほぐれやすくモチモチとしていたので、ジューシーなカルビ肉との相性は抜群。大根の漬物も箸休めにちょうど良く、ガツガツと食べ進めてしまい、あっという間に平らげてしまった。
価格は594円とコンビニ弁当のなかでは、やや高めといえる金額。しかし、クオリティは高いので、機会があればまた食べたくなると思える一品だった。
ファミリーマート「特製ダレの炙り焼牛カルビ重」/638円

次はファミマの「特製ダレの炙り焼牛カルビ重」を紹介。
直火で炙ったという牛カルビ肉に香味油の効いた風味豊かなタレがかけられた一品。中からは、砂糖を熱したかのような強い甘めのにおいが漂い、その後にすぐごまの豊かな風味が鼻腔をくすぐった。白飯は300gもあるとのことで、なかなかのボリュームだ。
だが肉を食べてみると、カルビ肉とは思えないほど噛み応えのある食感で驚いた。どちらかといえば弾力のある噛み応えであり、なかなか噛み切ることができない。また噛んでいても、肉汁が少なく淡泊だったので、カルビ肉というよりもモモ肉か安いロース肉を食べているような感覚を覚えた。
タレもどちらかといえば、ねっとりとしている質感だったので、好みが分かれるところだろう。甘みの強い味わいで、若干だが肉とミスマッチしているように感じてしまう。白飯のほうはほぐれる感じはなく、ねちょねちょと米がくっついていたので食感は微妙。箸で持ち上げづらかったので食べにくかった。
し かも、これで価格は638円とセブン以上。セブンよりもボリュームがあるのは利点だったが、コスパが良いとはいえないかもしれない。