<多くの信者が一体となって子どもたちを虐待し、権利を侵害>
こうしたエホバの証人の信者を親に持つ人々の実態に関する報道は徐々に増えつつある。たとえば1月30日付「東洋経済オンライン」記事『教団から「排斥」されると両親からも絶縁される「エホバの証人」の残酷すぎる現実』では、子どもの頃から親に鞭打ちをされ、布教活動のために学校の部活動にも入れず、友達と遊ぶこともできなかったという男性の事例を紹介。疑問を抱き始め集会に欠席するようになり、父親から暴力を振るわれたその男性は両親に暴力を振るうようになり、父親によって精神科病院に入院させられ精神疾患を患い「排斥」されたという。また、この男性の妹は布教活動を優先するために、両親によって大学進学も出産も諦めさせられたという。
<人生を狂わされた。もう取り戻すことはできません>(「東洋経済」記事より)
政治も動きつつある。立憲民主党など野党は昨年11月、元エホバの証人2世、3世への国対ヒアリングを実施。鞭打ちでは肌を直接、革ベルトで叩かれ、親の信者同士では何を使えば効率的に子どもにダメージを与えられるかという話し合いが日常的に行われていたという証言も出ていた(以下、立憲民主党のHPより引用)。
<小学校高学年の頃には鞭に性的な羞恥心も覚えるようになり、毎日いつ自殺しようか本気で悩み、毎日ベランダから下を見て死ねるかどうかを考えていたが、実際には飛び降りる勇気はなかったと語る一方で、今でもあの時飛び降りていればよかったと思っているとも話しました>
<旧統一教会とは違い、エホバの証人に関連する事件が最近起きていないので報道できないというのは「勘違いだ」と語り、「事件は起き続けている」「宗教活動と信教の自由を隠れみのに親、家族、多くの信者が一体となって子どもたちを虐待し、権利を侵害し、自由を踏みにじってきた」と指摘しました>
<自ら受ける体勢を取るよう指示をされ、指示に従わなかったり逃げ出したりすると鞭の回数が増やされるなどもっと酷い目に遭う>
前出「FLASH」記事の取材に対しエホバの証人は、宮台さん襲撃の容疑者である男本人は信者ではないと回答しているが、男は高校卒業後、定職に就かず引きこもり状態だったということであり、信者である母親との関係もまた、犯行動機を解明する上で一つの重要な要素になるかもしれない。
(文=編集部/協力=横道誠/京都府立大学准教授)
提供元・Business Journal
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