グーグル 訴訟には「大きな欠陥」
審理に先駆けてアルファベット社の最高法務責任者、ケント・ウォーカー氏は8日に発表した声明で、政府の訴訟には「大きな欠陥」があると反論した。
ウォーカー氏は、グーグルは競争を阻害しておらず、消費者の選択を狭めていないと主張。TikTokやレディット、インスタグラム、Spotify、ChatGPT、Amazonを挙げ、情報を発見する方法はかつてないほど増えているとした。
また、グーグルの検索エンジンをデフォルトにするかどうかはブラウザの選択で、製品の品質に基づいてグーグルが選ばれたことを誇りに思うと述べた。BingやYahoo!もSafariにフィーチャーされるように支払いをしており、自社の成功は契約ではなく、製品の品質によるものだと主張した。
端末メーカーや通信キャリアへの支払いは、小売店が商品を良い棚に置く代わりに食品メーカーに料金を請求するプロモーション代のようなものと主張したほか、Safariでデフォルトの検索エンジンを変えるのは2クリックで完了すると説明するなど、ブラウザや端末のデフォルト設定は簡単に切り替えられると強調した。
グーグルだけでなく他の検索エンジンの広告キャンペーンが管理可能な「検索広告360」に触れ、マイクロソフト広告に関する機能をより高めるべきとの声があるとした上で、「米国の法律では、顧客の好みよりも競合他社を優先する必要はない」と指摘。 「豊富なリソースを有するマイクロソフトは、独自の管理ツールを構築しないことを選択している」と加えた。